フラワータウン １４４ ページ17
店「いらっしゃいませ、お一人様でしょうか？」
内装の可愛らしさに
目を奪われていると、
レースが使われたエプロンを
つけた店員さんから、そう声を掛けられた。
それに答えようとしたとき、
窓際の席から
？「あ！Aちゃん、こっちよ♪」
と、名前を呼ばれた。
視線を向けると、
そこには待ち合わせていた人が
満面の笑みで手を振っていた。
貴「あの人と待ち合わせなので、席への案内は大丈夫です」
店「はい、かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」
店員さんにそう伝え、
窓際の席まで行った後
先ずは謝罪の言葉を口にした。
貴「時間に遅れちゃってごめんね、春麗」
春「あ〜ら、そんなの気にしなくていいわよ〜？アタシなんて、顧客との待ち合わせに一時間単位で遅刻しちゃうもの〜ｗ」
そう、私の待ち合わせ相手というのは
グルメデザイナーとして
名を馳せている春麗だ。
貴「一時間単位の遅刻はダメでしょｗ私も今回は遅れちゃったけど」
春「だって、Aちゃんみたいな可愛いコじゃないのよ？むさ苦しいおっさんとの待ち合わせなんて、気分乗らないわよ〜。あ、そうそう。この間渡した情報は役に立ったかしら？」
貴「うん、贔屓の料理人がトリコのハントについていくって言うから、凄く役に立ったよ。ありがとう」
春「はっ？！たしかその料理人って、戦闘能力皆無の子よね！？」
貴「そうだね」
途中で店員さんが
持ってきてくれた
砂糖漬けにされた花の
浮かべられた紅茶を飲みながら
そう答えると、春麗は
頬に手を当てながら
あらぁ〜……と呆れ顔になった。
春「随分無茶なことする子ねぇ〜。でも、腕は良いんでしょ？」
貴「うん。でもそれだけじゃなくて、将来性も兼ね備えてると思うよ」
小松さんの凄い所は
あの食材や道具に対する
真摯な態度だ。
更に食材に好かれる体質や
驚異的なまでの食運は
料理人として最高の才能だ。
貴「……どこまで上がれるか、凄く楽しみだよ」
春「あら、美食會の至宝がそこまで評価するなんて。アタシもちょっと気になって来たわね」
春麗はそう言って
くすりと笑った。
春「あ、そうそう。新しい食材の情報が入ったのよ。情報料は、いつも通り新作のモデルを引き受けてくれればいいから♪」
貴「うん、いいよ。今度は何を作るの？」
春「夜会用のドレスよ。ぱっと見は細身だけど動いた時に、花びらみたいに裾が広がるタイプを作りたいのよ！」
それからは
お茶を楽しみつつ
春麗の話に付き合った。
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零 慈-ﾚｲ ｼﾞ-（元：零ｰﾚｲｰ）(プロフ) - 至宝の姫君シリーズ、最初から読ませてもらってるものです！めちゃくちゃ面白いなあ、と読み続けているうちに何時の間にか最新話まで読んでいました･･･。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね！ (2020年12月8日 14時) (
レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます！長らく更新停止状態で申し訳ないです……自分の中で納得出来る文章が中々書けず止まっていますが、ちゃんと続きは書くつもりです！待ってます、面白い！というコメントを貰えるとモチベーションがあがるので良ければ今後もお願いします！ (2020年9月23日 1時) (レス) id: 51d274f54f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月22日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - 羽さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなってしまってごめんなさい( ﾉД`)これからゆっくり書いていくつもりなので、よろしくお願いします(o^―^o) (2019年10月20日 22時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます！返信がとても遅くなってしまってごめんなさい(´；ω；`)ｳｩｩだいぶ更新停止してしまいましたが、またゆっくり書いていくつもりなので良かったらよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年10月20日 22時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔夜魅月 | 作成日時：2018年1月7日 20時
