にじゅうに ページ22
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「はぁ……」
重たい空気の朝を思い出してため息。
あれがこれからも続くのなら嫌だなぁと思ってしまった。話しづらいんだもん。
できれば、凛ちゃんと2人きりだったら良かったのにな。
そんなこと思っても、冴ちゃんも可愛い弟的存在…とは言えないなってなったのが今日のお昼。
ググってみたらそれはまぁ凄いこと。こんな人相手に私は弟だのなんだのいってしまったのかと反省中。
「はぁ……どうしよ」
思いのほか大きめの独り言が出てしまったが気にしない。今日はちょっと下を向いて歩こうかな、たまに顔を上げたりして。
なんて考えながら私はぽつりと彼の名を呼んだ。
ほぼ、無意識で。
「……凛、ちゃん…」
だから、まさか本当に彼が居るなんて思わなくて。
「何してんだよ、A」
「帰るぞ」
私をお姉ちゃんじゃなく名前で呼んだことも、わざわざ、帰りを待っててくれたことも。
全てが幻聴に思えた。
でも、ぱっ、と顔をあげればそこには相変わらず無愛想な凛ちゃんがいて。
「さっさと歩け」
「う、うん!」
少しだけ、胸がときめいてしまったんだ。
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きのこ(プロフ) - 凛ちゃん嫉妬可愛すぎる、、、夢ちゃん思いきってこくはk、、、 (2023年4月5日 10時) (レス) @page30 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
ザベスパイセン - あぁ、、、、、夢主まさかの逃げる、、、w嫉妬するとか凛ちゃん可愛いかよ (2023年3月29日 6時) (レス) @page27 id: 0ad42f5975 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - アルです!\(●°ω°●)/さん» ありがとうございます(>_<。)♡ 頑張ります! (2023年3月26日 15時) (レス) id: 0653826f79 (このIDを非表示/違反報告)
アルです!\(●°ω°●)/(プロフ) - すっごい面白いです!!凛ちゃん可愛いッ!応援しています!! (2023年3月26日 13時) (レス) @page14 id: f6a6e363df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2023年3月23日 9時