月下の光の中でなら2【怪盗キッド】 (ページ7)

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音をたてていくつものカーテンが閉まる。

小五郎「お、おいっ！どーなってるんだ？」

コナン「なっ！？」

まろん「ぅわあ、！！」

モニターに映ったのは、はっきりと顔は分らないが男の人。

おそらく、依頼人だ。

依頼人『来ていただいてありがとう。私が依頼者です。事情があって顔を公に出来ない無礼をお許しください』

物腰柔らかく、悪い人には思えないけど‥。

依頼人『今日お呼びしたのは、ある事件を解決してほしいからです。』

小五郎「何の‥事件をです？」

依頼人『それを掴むのも‥あなた達の仕事なのですよ』

怪しげに笑った依頼人は続ける。

依頼人『これからいくつかのヒントを与えます。
それを元に推理し、事件を解決してください』

小五郎「しかし‥どうしてそれを私に‥。ましてやこんな小娘に‥」

まろん「小娘は余計ですー」

依頼人『あなたで5人目なんですよ。依頼した探偵は‥』

小五郎「それで‥前の5人は‥？」

依頼人『1人はまだ調査中‥2人はやめてもらい、もう1人は事件を解決出来ずにここにいます。』

モニターがどこかに閉じ込められた1人の男の人に切り替わる。

小五郎「あっ‥リュウ！」

まろん「知ってる人？」

小五郎「あぁ‥前に一緒に仕事をしたことがある探偵だ」

リュウ『調査報告書は渡したろ！いつまでこんな所に閉じ込めておくつもりなんだ！！早く出せ！』

依頼人『リュウ探偵‥あなたは事件を解決出来なかった‥無能な探偵は生きている資格などない』

突然、つけていたIDが小刻みに音が鳴る。
まるで‥爆発する前のタイムリミットを示すかのように‥。

リュウ『な、なんだこりゃ‥』

コナン「僕たちがつけてるものと、同じものだ‥」

まろんはゴクリ、と生唾を飲み込む。

依頼人「大丈夫、痛くありません。一瞬で楽になります。」

まろんは思わずコナンの手を握る。

コナン「まろんは見ねぇ方がいい、目を閉じてろ！」

その言葉にコクリ、と頷き力いっぱい目を閉じた。