月下の光の中でなら2【怪盗キッド】 (ページ27)

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白馬「伊藤は今年の4月4日、馬車道で起こった現金輸送車襲撃事件の犯人として指名手配されてるようだよ」

まろんの質問に、彼は得意げな顔で答えた。

コナン「なるほど‥だから部室から写真を外されたんだ」

白馬「興味深いのはそれだけじゃあ、ない。彼は大学を卒業後‥投資顧問会社を経営していたんだが、その会社‥ファーイーストオフィスでも事件が起こってるんだ」

淡々と話が進む中、平次はバクバクとカレーを食べる。

コナン「なに！？」

白馬「どうだい、興味深いだろ？」

まろん「あの、白馬くん‥」

白馬「うん？」

まろん「4月4日っていうのがキーポイントの１つだと思うんだけど‥、その日ってキッドが宝石を盗んだのと同じ日なの。なにか‥関係があるのかな」

白馬「‥‥‥それは‥、僕にはまだ分からないけど‥‥もう少し捜査を続けたら‥分かるんじゃないかな？」

まろん「‥‥‥‥‥‥‥うん、ありがとう」

お互いに笑い合う目の前の2人を見て、平次とコナンは不機嫌そうに目を細めた。

平次「なんや、お前‥まーたキッドのこと気にしとったんか？」

コナン「お前、まさかっ！キッドのこと‥！」

まろん「な、わけないじゃん！いいから！とりあえずそのファーイーストオフィスに行ってみようよ！」

平次「まぁ‥‥せやな‥そうせな分かるもんも分からへんしな。よっしゃ！行ったるでぇ！」

声をあげ、やる気満々に立ち上がる。

コナン「(ってか‥完食かよ‥)」