SnowFlake＊.*

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翔太side




目「え！？涼太くん、抱っこしたんすか？」






全員に昼食を配り終わり


戻ってきた職員で騒がしいナースステーション。







そんな中聞こえてきたのは


目黒の驚いた声。




翔『ね、何の話？』



康「あ、翔太くん、お疲れ様です。目黒ですか？
いや、正確に言うと目黒ちゃいますね、涼太くんです。」



翔『涼太？』



康「はい、涼太くんが亮平くんに抱っこせがまれたらしいんですよ。で、抱っこしたらそのまま寝ちゃった、ていう話です！いいなぁー僕も涼太くんに抱かれたいっ！」








隣でひとり騒いでいる康二を余所に


俺はまた不安になった。





亮平くんは涼太に心を開き始めてる。


でも俺はまだ近づくことさえできなかった。






.....やっぱり俺にできることなんてないじゃん。





考え始めたらどんどんネガティブになる。






自分の席に座ってシューズの先を見ていると、


ポンッと頭に手が置かれた。




顔なんか上げなくてもわかる。




翔『なに？』



涼「亮平くん、寝てる間もずっとぬいぐるみ、大事そうに抱えてたよ。俺、ぬいぐるみとか全然思いつかなかった。さすが小児科の子達からの人気NO.1なだけあるね。ありがとう。」





次から次へと褒め言葉を述べられて


自分でも顔が赤くなっているのがわかる。





翔『あ、当たり前だろ！別に落ち込んでないし。
てか、し、仕事中だから！！』



頭にあった手を払って顔を上げると


微笑んだ涼太と目が合った。

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