SnowFlake＊.*

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翔太side



近づくにつれてわかったのは


それがトイレ掃除の時なんかに使う


中身が見えない黒いビニール袋だということ。









そう、ビニール袋。





でも、何かおかしい......



見れば見るほど大きくなる違和感を感じながら


遂に目の前にきた。







それは確かに、ビニール袋ではあった。




が、こちら側からは見えていなかった


ビニールの口から


人の手が出ていた。





まさかのバラバラ何とかってやつ？



とんでもない現場に居合わせてしまった。



え、どうしよう、


え、これなに？


けいさつ、、けいさつだよな？


と慌てていると、不意にその袋がクシャッと


音を立てた。




そんなビニールが動くほどの風は吹いていない。




え、動いた？


気の所為？



さすがに１回動いたくらいじゃ、


本当にただの風かもしれないし


怖くて確認なんか出来たもんじゃない。






少し固まっていると



「.....はｯ」



小さく息をする音が聞こえた。





ひ、人だ。


生きてる！




日頃の意識がそうさせるのか、


先程までは得体の知れないものに対して


全く動かなかった体の緊張が解け


ビニールの口をそっとめくった。

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