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in夢ノ咲学院
あんず「ちょっと〜…凛月くん、なるちゃん!司くんも早くレッスン始めるよ!」
レッスン室に、呼び掛けるあんずの声が響く。
パチンと手鏡の蓋を閉じ、嵐が笑ってあんずの方を向いた。
嵐「いつにもまして張り切ってるわねェ♪やっぱりA先輩が居ないから?」
あんず「うん、A先輩が居ない分、私が頑張らないとね!」
司「流石です…あんずのお姉さまはがんばり屋さんですね!」
目をキラキラさせる司。
けれど、和やかムードの中、凛月だけが何かを探すかのように顔を歪めていた。
凛月「……ねぇ、あんず?いつも居ない王さまはともかく、何でセッちゃんも居ないの?」
少し硬い口調の問いかけに、嵐と司が少し訝しげに二人を見つめる。
そんな視線の中、あんずは焦ることもなく明るく話し出した。
あんず「さっき泉先輩は月永先輩を探しに行くって言ってたから!それで居ないんだよ?」
司「そうですよね、瀬名先輩はlessonをサボるような方ではありませんし」
嵐「早くレッスンしちゃいましょ♪」
くいくいと二人が凛月の手を引っ張り、
凛月「……うんうん、分かったから引っ張んないで〜服伸びちゃうでしょ〜」
あんず「じゃ、やりますか〜♪」
四人でのレッスンが始まった。
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泉「やっと居た…ああもう、探したんだからねぇ?ちゃんとレッスンくらい参加しなよ〜?」
校舎にある空き教室の一室に、ペンと五線譜を抱えたレオがいた。
泉が近づき、レオの肩を軽く叩く。けれど、レオは静かにペンを走らせるだけだった。
泉「ちょっとぉ、聞いてんの?」
少し苛立った様子で泉が呟く。
それでも無視するレオに、ねぇ、と話しかけようとすると。
レオ「セナ、おれの勘違いだったら謝るけど。お前……Aと別れてあんずと付き合いだしたって?」
冷たい声と共に振り返ったのは睨み付けるように泉を見つめるレオだ。
泉「……ッ………本当のことだけど何か文句でもある?人の恋愛事情にまで口出しするわけ?」
レオ「いや、おれにはそこまで言う権利はないぞ、……けど」
“見損なったよ、お前には失望した”
泉「ちょっと待ちなよ……!!!」
レオ「おれ、今日のレッスンは参加しないから」
ひらひらと去る姿は、静かな闇に消えていった。
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M!LK(プロフ) - あおいさん» コメありがとうございます!確かにそれぞれのENDも見たいですね、、、!凛月や王さま、零や泉、それぞれキュンキュンできるように頑張りますね!引き続き楽しみに待っていてください! (2020年3月12日 16時) (レス) id: 1b4521cc4b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - う〜ん!いろんなENDが見たくなっちゃいます!!!!凛月も王さまも泉さんも零も見たいです!!最新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2020年3月12日 2時) (レス) id: 456648e3b3 (このIDを非表示/違反報告)
M!LK(プロフ) - さまこ人間失格さん» さまこさんありがとうございます〜!楽しみが半減しちゃうかもしれないので言えませんが、、、楽しみにしててください!もっと早く更新できるように頑張ります! (2020年3月11日 21時) (レス) id: 3afeea2cde (このIDを非表示/違反報告)
さまこ人間失格(プロフ) - すごく面白いです!個人的に瀬名先輩と夢主がよりを戻すのを期待しています!更新待っています!頑張ってください! (2020年3月10日 23時) (レス) id: 97a76333d2 (このIDを非表示/違反報告)
M!LK(プロフ) - はやみんさん» はやみんさん、コメントありがとうございます!頑張ります〜♪ちなみに使わせて頂いた言葉はミゲル・デ・セルバンテス という方のものです! (2020年2月27日 21時) (レス) id: 3afeea2cde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M!LK x他1人 | 作成日時:2020年1月19日 13時