藤井くんの彼女は激甘ちゃん。

バレンタイン大作戦！ ページ19

今日は、待ちに待ったバレンタイン。








俺は、もうAからのやつが楽しみで仕方ないねん！！







朝、Aを迎えに行ったら、紙袋を持ってたから、この中に俺のもあるんやろうなぁってちょっとニヤけそうになるのを抑えつつ、至って平然な表情を装って学校へ向かう。








学校へ着くなり、Aは友達に配りに回ってる。









...俺、放ったらかしやん！



寂しいなぁー。








昼休みも、放課後も、友達が多いAはずっと配ってるし、男にも渡してるとこを見てしまったから、嫉妬してまう。







A｢流星！帰ろ！｣









Aは、帰る時になっても俺へのバレンタインチョコをくれへんかった。









俺なんて、義理だって言ってくれた子も本命チョコだって言ってくれた子も断って、Aの分だけもらおうと思ってたのに、俺の事忘れられてる？









結局、Aの家に着くまで普通の会話をしていた。









流｢じゃ...また明日｣








今年は残念やったな...。俺にもちょうだいって言えばよかった？そんな気持ちを抱えて、帰ろうとすると、後ろから俺の名前を呼ばれた。









A｢流星に何も無いわけないやん(笑)大事な私の彼氏さんなんやから！｣









Aはそう言うと、｢ちょっとまってて！｣と家に入っていった。









A｢...はいっ！本命、です...｣









胸元に紙袋を押し付けられて、照れてるんやなぁと思った。









押し付けられた紙袋は、少し冷えていて、冷蔵庫に冷やしてあったんやなと思って、少し笑みが零れた。









てか、久々にAが照れてるとこ見た。









やっぱ、可愛い(笑)









中身を見ると、チョコのホールケーキが入っていて、その横に、小さい箱が入ってたから、中身を見た。









流｢これなにー？...えっ...！？｣









そこには、星型のネックレスが入っていた。









A｢オソロやで、見て！｣









満面の笑みで、Aの首元についてるお揃いのネックレスを見せてきた。









もう、こんな事されて、抱きしめたくなる衝動を抑えることは出来なかった。








流｢ほんまにありがとう。一生大事にする｣









A｢ふふっ、嬉しい、こちらこそいつもありがとう｣









こんな素敵なサプライズしてくれる彼女、他にはいないと思った。

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