【ペルソナ5】秀尽学園の佐倉さん。 (ページ21)

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20 来栖side ページ21

二人に見せた後、途中から現れたモルガナが俺のスマホを盗み見た。

「…私は助けたいと思う。こんな近くに困ってる人が居るんだよ？」

「俺も賛成だぜ」

「ワガハイも賛成だ。ナマエ殿にはよく煮干しを貰っていた恩がある」

いつの間にそんな事を…というか、完全に猫扱いじゃないかモルガナ

俺は頷き、三人に顔を向けた。

『俺も助けたい。…全会一致、だな』

三人は満足気な表情をし、まずはキーワード探しだと竜司が言った。

「…とりあえず言ってみる？」

『ああ』

イセカイナビを起動させ、スマホに向かって色々な単語を言ってみた。

反応したのは"皇アオコ"と"別荘"、そして竜司が"秀尽学園"と言うと、無機質な音声が流れた。

一瞬目眩がしたかと思うと、いつの間にか俺達は豪邸の一室に居た。

服装も怪盗の服になっている。

「うわ…すっごい豪邸…装飾品とか凄い豪華…」

「既に建物内ならラッキーだ、オタカラの場所を探りにいくぞ！」

あらゆる所にメイドや執事が立っており、なかなか思うように進めない。

今回はルートを探るだけ、あまり騒ぎ立てるのは良くない。

どうしたものかと悩んでいると、メイドの一人がこちらを見上げ目を丸くした。

それは俺達も同じだった。

「佐倉さん…！？」

「Aじゃねぇか！」

偽物のAが、メイド服を来て箒を片手にこちらを見ている。
俺達は思わず呆然とした。

すると偽物のAは口をパクパクと動かし動揺した後、ハッとしたような顔をして大声を出した。

"「侵入者だ！！」"

慌てて俺達は来た道を戻り、一先ず元の世界に戻った。

屋上に置いてある椅子に座り、それぞれホッと息をつく。

「もしかしたら、メイドとか執事って言われてる人達は皆居るのかも…」

「げっ、じゃあさっきの女子全員いるってことか？難易度高ぇな…」

『…こっち側で皇に従うやつが減れば、パレスの方も減るんじゃないか？』

問題はどう説得してその人数を減らすか、だ。