【ペルソナ5】秀尽学園の佐倉さん。 (ページ20)

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暁が解決したと言ってから数日後、とある集会の日に、鴨志田は体育館のステージの上で土下座をし、罪を告白した。

オタカラを盗れば改心するという話は、本当だったのだ。

その後、私は暁達からご飯を食べに行かないかと誘われたのだが、今はお金を貯めなきゃならないため断わった。

そうして学校生活が落ち着きを取り戻しかけている頃、私は屋上で他の"メイド"達と、時間があれば直ぐに密会を開いてどうするかを相談していた。

「…もうすぐだよね、お金渡さなきゃならない日」

『今週渡したとして、またお金取られるって考えると…』

「終わりが見えないってのが嫌なんだよね…」

「…ねぇ、怪盗お願いチャンネル、ってのに書き込んでみる？」

『え、何それ』

"佐々木さん"のスマホに皆が詰め寄り、その画面に目を向けた。

どうやらここに依頼内容を書込むと、あの心の怪盗団が解決してくれるというものだった。

…いや、うん、なんか…というか誰が管理してるんだこのページ

皆で書き込む文を考えていると、突然屋上のドアが開いた。

思わず全員で振り向くと、そこには坂本くんの姿が。

後ろの方には暁と高巻さんも居る。

「あれ、先客居ちゃってた…？」

『あ、もう戻るから大丈夫だよ。…行こ、皆』

すれ違う際に暁と高巻さんに軽く会釈し、私はその場を去った。

来栖side

「…今の、例のメイドって呼ばれてる人らだろ？Aもそのうちの一人だったのは知ってたけど…」

「結構居たのね…」

『メイド？』

竜司に人目につかないいい場所があると言われ付いていくと、そこは屋上だった。

しかも既に先客が居て、その中には最近あまり話せていないAの姿もあった。

「ちょうどお前らの隣のクラスに"皇アオコ"って女子がいんだけどよ、そいつが気の弱い女子とか男子とかを召使いみたいに扱うもんだからさぁ…」

「でも、言うことを聞いていれば女子からいじめられることは無いから、って素直に言うこと聞く子が多いみたい」

「ありゃもう完全に、"別荘"に住むお嬢様だぜ」

二人の話を聞きながら、例の怪盗お願いチャンネルを見ていると、新しい書き込みがあった。

要約すれば、皇アオコを改心させてくれとのこと。

きっとAだって困っている

彼女の役に立ちたい

『二人とも』

「「ん？」」

『この書き込み…』

俺は二人に、書き込みの内容を見せた。