六奇人目の秘密～2～ (ページ18)

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Episode 57 ページ18

逆先夏目side

残っているのは零兄さんと渉兄さん、Aの三人。

どうやって捕まえようカ？
追いかけたりはせず、廊下に魔方陣を書いて瞬間移動させようかナ？
それとも吸血鬼を呼び出す魔法でも使ってみようカ。

吸血鬼を呼び出す魔法の方が早いし確実かナ。
範囲内にしか効果はないから他の吸血鬼が現れることもないシ。
何より試せるのがこういう機会でしかないからネ。

空き部屋の１つを借りてそこに魔方陣を書ク。
魔方陣の中心に杯をおいて、そこに薬品を入れル。
最後に自分の血を少しだけ加えル。

そうすれば甘ったるい香りが漂ウ。
できタ。
吸血鬼はこの香りに誘われて自ら姿を表ス。

零「この甘い香りはここからかえ？」

零兄さんって本物の吸血鬼だったんだネ。
零兄さんに手を伸ばス。

夏目「零兄さン、捕まえタ。次は零兄さんが鬼ダ」

零「なんじゃこの香りは逆先くんじゃったか。まあ、ルールで魔法は使ってはいけないとはなかったからのう。しかたない、いってくる」

庭や空、屋根に登るのは禁止だけど魔法が禁止とは言われてないからネ。
使っていいとも言われてないけド。