平凡…04 ページ6
*
………あれ。
迅、まだ帰ってきてないんだ。
おかしいな、もう暗いのに。
「ただいま戻りましたー。実力派エリートでーす。」
「迅、今帰ってきたんだ。」
「おう、ただいまー。」
「今日、遅かったね。」
「いやー、イレギュラーゲートのことでちょっと。それで、メガネくんにあって、」
「………あぁ、うん。''視えた''」
「便利だよな、そのサイドエフェクト」
「いや、全然。まあ、周囲見えるのは楽だけど。
相手の情報わかるとかストーカーじゃん。」
「自分でいうのか、それ…」
そういって苦笑いする迅。
「まぁ今はコントロールできるからいいけど」
はじめはすれ違う人々の過去や情報が頭に流れ込んできて大変だった。
昔は過去は視えたけど、情報は身長体重くらい。
今は視ただけでその人は足がはやいのか、とか主な身体能力がわかる。
名前や性格は視ただけではわからない。
相手に触れるかくらいはしないと…。
「………あぁ、そうそう。」
迅が突然言い出した。
「もう、こっちに来てるみたいだよ。例の白髪の子。」
「!」
「まだあってはいないけど、明日ぐらいには会う。
俺のサイドエフェクトがそういっている。」
まじか………
本当にすぐだな。
「……て言うか、いつも思ってたけど。」
「お?」
「見えてるんじゃなくて聞こえてるのかい。」
「…………」
「…………」
「まあそう深く考えんなって!」
「わかってると思うけど、」
「言わないよ。
大丈夫、お前ならちゃんと言える。」
「………それ、サイドエフェクトか?」
「さあねー」
あはは、とごまかされた。
心構えだけしておくか。
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mocha(o・ω・)♪(プロフ) - ぐーちゃんさん» 全然いいですよー!リクエスト、ありがとうございます。頑張ります!! (2015年8月19日 13時) (レス) id: 880ed05543 (このIDを非表示/違反報告)
ぐーちゃん - どうもこんにちわー。ぐーちゃんです。ワールドトリガーいいですよねー。今日から居座るので更新がんばってください。あと、もしリク平気だったら風間さんとの日常会話みたいなのが見たいです。では、これで。 (2015年8月18日 21時) (レス) id: 52864d62a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mocha(o・ω・)♪ | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2015年8月18日 1時