この想いに名前をつけるとするならば【S.S】 (ページ9)

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常連見習いページ9

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俺はAさんのお店の常連になりつつあった。

今までと変わらず図書館でもよく会うし、俺がお店に行くようになってからはもっと顔を合わせるようになった。

最近は桜と同じくらいかそれ以上顔を合わせているかもしれない。

そんな俺は今日もAさんのお店のカウンターにいる。

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「何か最近来過ぎてちゃんと大学行ってるのか心配になるんだけど」

勝利「いや、流石に行ってますから」

「ほんとに〜？」

勝利「こんな事で嘘つきませんって」

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何だかここ最近でAさんとぐっ、と距離が近くなった気がする。

Aさんは年上だから兄弟の中で末っ子の俺にとって親しみやすいのかもしれない。

連絡先を交換してからは結構連絡を取り合ってる。

おすすめの映画とか音楽とか、共通の話題があるからついつい話が弾んでしまう。

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「まぁお店にとって常連さんがつく事はいい事だからありがたいんだけどね」

勝利「全然話変わるんですけどAさんっておっちょこちょいっていうかちょっと抜けてますよね」

「なに急に」

勝利「いやずっと思ってたんですよね」

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そこからAさんとあーだこーだ言い合って結果的に俺が折れてあげた。

ここでもう一つ発見があった。

Aさんは意外とこどもっぽいなって思った。でもまた怒るだろうから口に出すのはやめた。

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