連絡先交換 ページ8
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「ごめんね。勉強のお邪魔だったよね」
勝利 「いえ、お話しできて楽しかったです」
「そう？ならいいんだけど」
勝利 「またお店行かせてもらいますね」
「是非是非。お待ちしてます」
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結局、あの後はずっと話してしまって勉強は捗らなかったけど、Aさんと話せて本当に楽しかった。
Aさんも俺と話していて本を読めなかったので机に持ってきた本は借りてそのまま持って帰っていた。
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あれから数日後、俺はAさんのお店に行った。
扉を開けると今日はAさんが入り口に立っていてお、本当に来てくれたと言われた。
勝利 「僕、嘘つきませんよ」
「いやその場の社交辞令かもしれないじゃん？」
勝利 「社交辞令じゃないです」
「ふふ、嬉しい」
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今日は時間的に空いていてお好きな席どうぞ、と言われたのでカウンター席に座った。
もうお昼の時間は過ぎていたのでとりあえずコーヒーだけ注文した。
勝利 「この時間はAさんだけなんですか？」
「そう。お客さんも少ない時間だし平日はほとんど私だけだよ」
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「勝利くんって彼女ちゃんとかいないの？」
勝利 「それ聞いちゃいます？」
「あれ、まずいこと聞いちゃった？」
勝利 「いや、もう時効なんで大丈夫ですけど」
「なになに」
勝利 「ずっと好きだった子がいたんですけど昨年振られちゃったんです」
「あちゃー」
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何故か昔の恋愛話をAさんに話す俺。
こうやって話せるようになったって事は桜の事ちゃんと吹っ切れられたんだなって今更感じた。
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「そうだ勝利くん連絡先交換しようよ」
勝利 「連絡先ですか？」
「あ、年下の子に変に連絡先とか聞かない方がいいかな」
勝利 「いや、そんな事ないですよ(笑)交換しましょ」
こうして俺とAさんは連絡先を交換した。
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作者名：桜彩 | 作成日時：2022年11月1日 23時
