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最近の悩みの種 Side Y ページ22

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最近知り合った男の子がいる。




佐藤勝利くん。近くの大学に通う大学2年生らしい。


初めは図書館でたまに会う程度だったのに、勝利くんはいつの間にかうちのお店の常連客になっていた。



勝利くんと出会って一番驚いたことは誕生日が一緒だったという事。


あの時はまだ、ただの年下の男の子としか思っていなかった。


そんな彼は今もカウンター席に座って食後のコーヒーを飲んでいる。



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「勝利くんさ、週3日もお店に来ててよく飽きないよね」


勝利 「だってAさんの淹れるコーヒー美味しいですもん」


「嬉しいこと言ってくれるねぇ」


勝利 「あ、お世辞じゃないですからね?」


「そこ疑ってないから安心して(笑)」


勝利 「なら良かったです(笑)」



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勝利くんがたまたまこのお店に立ち寄らなかったらここまで話す間柄にはなっていなかったんだろうな、とたまに思う。


あの時お店で会っていなかったら図書館で見かけた時にわざわざ話しかけなかっただろうし。


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勝利くんは人懐っこい性格でご主人様にかまってほしい小型犬のようだった。


私はそんな彼をいつの間にか好きになっていた。



好きとは言っても何かアプローチを仕掛けている訳ではない。


それなりに恋愛は経験しているけど年下の子を好きになるのは初めてだし、どうしたらいいか分からない。


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「はぁ……」



最近の私は勝利くんの事で頭がいっぱいだった。


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勝利 「お疲れですか?」


「え?」


勝利 「ため息ついてたから」


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ほら、今も私の事を心配してか水分量の多い大きな目でこちらを見てくる。


今日だって髪の事をたくさん褒めてくれた。


私自身じゃなくて髪の事を言っているのは分かっているのに好きですとか言われてドキドキしちゃうし。


私ってこんなに単純だったっけ?


目の前に座る彼に大丈夫だよ、と笑って言って何とか誤魔化した。


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緊張の瞬間→←イメージチェンジ



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作者名:桜彩 | 作成日時:2022年11月1日 23時

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