アプローチの仕方 ページ20
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勝利 「年上の人にどうやってアプローチすれば良いと思いますか？」
風磨 「んー難しいな」
勝利 「何か弟っぽく見られちゃてるんですよね」
風磨 「まぁ勝利は心開いた人には人懐っこくなるから余計にそう見えるんじゃない？」
勝利 「そういうもんですか？」
風磨 「うん。あ、普段の勝利じゃない部分を見せるとか良いんじゃない？」
勝利 「例えばどんな…」
風磨 「そうだなー」
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風磨先輩はしばらく考えるように上を向いて考えが思いついたのか、俺の方に向き直った。
風磨 「もうどストレートに好きです！って言っちゃうとか？」
勝利 「それはアプローチじゃなくて告白です」
風磨 「だな」
勝利 「もうちょっと手前の段階のやつ欲しいです」
風磨 「んー振り向かせる事に重きを置くなら……」
勝利 「置くなら？」
風磨 「相手に踏み込んで気持ちを伝えるのも大事だと風磨先輩は思います！」
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風磨先輩は元気良くそう言ってきた。
大事だと思うと言われてもどこまで踏み込んでいいのか分からない。
そもそも相手に踏み込むってどういう事だろうと思い、先輩に聞き返した。
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風磨 「今ってさ、相手が勝利の事どう思ってるか分かんない訳じゃん？」
勝利 「はい」
風磨 「という事は、まずは意識してもらう事が大事な訳」
勝利 「はぁ」
風磨 「好きとか言われたら好きじゃなくても意識しちゃうじゃんか」
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まだどうしたらいいか分からない俺を見て好きって言うよりいいなって思う所を褒める感じでさ、と
もう一言アドバイスが追加された。
Aさんは俺の事どう思っているのだろう。
やっぱりただの弟みたいな存在なんだろうか。
それを確かめるためにも風磨先輩に言われた事を実践してみようかなと思った。
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作者名：桜彩 | 作成日時：2022年11月1日 23時
