進展報告 ページ19
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9月も後半に差し掛かり、夏休みの終わりが近づいてきていた。
そんな季節の変わり目にまた風磨先輩に会う事になった。
というか相談に乗ってくださいって俺が連絡した。
迷った時のいつものカフェ。
風磨先輩と会う時もこのカフェでの待ち合わせが定番になってしまった。
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風磨 「久しぶり、でもないか」
勝利 「2ヶ月ぶりくらいです」
風磨 「あれ？そんなか。もっと最近だと思ってた」
会って早々風磨先輩とそんな会話をする。
風磨 「相談ってあの気になってるって人のことでしょ？」
勝利 「あ、やっぱり分っちゃってました？」
風磨 「そりゃ、勝利が相談事してくるなんて珍しいからね」
鋭い風磨先輩には俺の心なんて見透かされていて、で？何か進展あった？なんて前のめりで聞いてきた。
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勝利 「んー進展というか、誘ってもらって一緒に演劇は観に行きました」
風磨 「おー何か大人のデートだね」
勝利 「いやデートじゃないです」
風磨 「いやデートでしょ、だってほらネットだと『男女が日時を決めて会うこと。その約束』って書いてあるよ」
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先輩はネットの検索結果を読み上げると、証拠を見せつけるかのように
グイッと俺の方に腕を伸ばしてスマホの画面を見せてきた。
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勝利 「それはあくまでもネットの情報じゃないですか」
風磨 「ネットの情報バカにしちゃいけないよ、勝利くん」
勝利 「別にバカにしてるつもりはないですけど」
コーヒーを飲みながら疑うように俺を見てくる先輩。
勝利 「…何ですかその目線」
風磨 「いや別に？」
勝利 「てか何か話脱線してませんか？」
風磨 「確かに」
俺も一口コーヒーを啜って話を戻した。
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作者名：桜彩 | 作成日時：2022年11月1日 23時
