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兄弟喧嘩 ページ15
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勝利 「じゃあ、一緒に行かせてください」
「お、やったね。集合時間とかはまた後で連絡するね」
Aさんと初めてのお出掛け、楽しみだな。
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あれから数日後。
あっという間にAさんと演劇を観に行く日になった。
俺は何だかソワソワしてしまって集合時間より30分も早く着いてしまった。
次の日の遠足が楽しみで眠れない小学生みたいな俺。
そんな自分の姿に思わず笑ってしまう。
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集合時間の5分前になった頃、Aさんがやってきた。
「ごめん、私来るの遅かった？」
勝利 「いえ、全然です」
「まって、勝利くんいつからここにいた？」
勝利 「あーえっと、30分前です」
「そんなに前から！？連絡してくれたら私この辺ウロウロして時間潰してたからすぐ向かったのに！」
勝利 「あ、僕もどこかで時間潰してからくれば良かったですね」
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時間を潰してから集合場所に向かうという考えが頭の中から完全に抜け落ちていた。
「あれ、勝利くん意外と抜けてるとこある？」
勝利 「そんな事ないです」
「可愛いとこあるじゃん」
勝利 「もうからかわないでくださいよー！」
「ごめんごめん(笑)」
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Aさんに抗議したら宥めるように謝られた。
何か兄弟喧嘩みたいだなって思った。
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作者名：桜彩 | 作成日時：2022年11月1日 23時
