同じタイミング ページ2
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桜に告白をして案の定振られた俺。
その後、桜と風磨先輩は恋人同士になった。
あれから4ヶ月。
風磨先輩は大学を卒業して、俺たちは2年生になった。
桜に振られた傷はまだ完全に癒えていないけれど、俺は少しずつ長年の片想いから立ち直っていた。
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今日は大学の図書館ではなく、都内にある学校近くの図書館に行く。
風磨先輩は俺と桜が2人でどこかに行くのは気にならないらしい。
だからいつも大学の図書館で一緒に勉強したり、学校終わりにファミレス行ったりしているんだけど
今日は桜がバイトなのでたまには、と思って都内の方に来てみた。
課題の参考になりそうな本を何冊か持って共有スペースの椅子に座る。
机に本とノートを広げて参考になりそうな箇所をノートにまとめていった。
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勝利 「はぁ…疲れた」
ふと、時計を見るとあっという間に1時間以上経っていた。
シャーペンを机に置いてぐーっと手を上にあげて伸びをした。
向かい側に座っていた人が視界に入る。
その人も同じようにぐーっと伸びをしていた。
ぱっ、とその人と目が合う。
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「あっ」
同じ格好をして目が合った2人が図書館の共有スペースに座っている。
勝利 「あっ、何かすいません」
「いえ、全く同じタイミングでしたね(笑)」
お互いに何かすいません、とペコペコ頭を下げた。
初対面の人とこんな風にペコペコとしてしまって少し気まずかった。
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作者名：桜彩 | 作成日時：2022年11月1日 23時
