検索窓
今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:10,128 hit

風穴にて ページ15

自身の時間軸に戻った彼は、先程の指輪をじっくりと眺めていた。

「……やっぱりちょっと歪だな。まぁ、それも愛嬌か?あ、そうだ……」

 ふと思い付き、袋から紐を取り出す。その紐に指輪を通し、端を結ぶ。

「ん……こんなもんかな。大分簡単な造りだけど」

ネックレスに仕立てた指輪を首に掛ける。彼は満足げに首もとをみていた。 ふとあることを思い出す。

「やっべ……マヤになるべく早く帰るって言ったのに遅くなっちまった」

なので風穴の隠れ家へと戻ることにした。
 案の定、戻るとマヤはふてくされた様子だった。

「すまねぇ、遅くなった」

「遅せーよ!ったく兄貴は……心配かけやがって」

心配していたと素直に伝えるのが気恥ずかしいのか、ツンとした態度で接する。

「ん?兄貴……何だそれ。兄貴が自分からそーゆーの着けるなんて珍しいな」

カミュの首元に目を向けて尋ねる。それに対して、これは大切な宝物なんだと伝える。

「ハァ?こんな指輪がか?変な兄貴だな……でも」

そこまで言うと、マヤはカミュの顔をまじまじと眺め始めた。

「どうした?」

「いや?ただ、なんか吹っ切れた顔してたから。最近ずっーと暗い顔してたからさ。」

なるべく面には出さない様に心掛けていたが、どうやらマヤには見抜かれてしまっていたらしい。

「ああ、もうオレは大丈夫だ。」

ところで、と話題を変える。

「マヤ、もう体調は平気か?」

「え、そりゃもうバッチリだけど」

何故そんな事を今聞いてくるのか疑問に思っていると、それに気付いた様に説明を補足した。

「旅に出ようと思うんだ、宝探しの。ずっと憧れだったろ?」

すると、マヤは目を輝かせながら返事をした。

「い……行く!!ぜっっったいに行くっ!」

マヤは今にも外へ飛び出してしまいそうな程そわそわしている。

「出発は明日の朝だぞ、準備したら早く寝ようぜ。」

支度が終わり、就寝するという時。まだ浮かれ気分のマヤはこれからどんなお宝を見つけるのか考え、カミュにとても楽しそうに話していた。

「……明日は早いんだぞ?大丈夫か?」

「だってさ〜」

その後もしばらく話は続いたが、疲れたのかマヤはいつの間にか眠っていた。
マヤにも見て欲しい。様々な物語があるこの世界を。そんな事を考えながらカミュも眠りに就いた。

「おやすみ、マヤ」

始まりの朝に→←みんながいるから


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.1/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:DQ11 , カミュ , ドラクエ   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

∴ゆーなぎ@カミュ∵(プロフ) - はるかぜリンゴさん» アカ作れました。 (2019年8月6日 17時) (レス) id: 83a307952f (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜリンゴ(プロフ) - レスありがとうございます!嬉しさで私は死んでしまった。 (2019年7月29日 7時) (レス) id: 795a954e33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーなぎ@カミュ - はるかぜリンゴさん» あああ、あり、ありがとうございます! (うれしさで 作者 はこんらんしている!) (2019年7月19日 17時) (レス) id: 5870aa392d (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜリンゴ(プロフ) - あわわ…!めっちゃ好きです!カミュくんかわカッコイイ!これからも、頑張ってくださいね! (2019年7月5日 20時) (レス) id: 795a954e33 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:∴ゆーなぎ@カミュ∵ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yu-nagi11  
作成日時:2019年4月23日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。