10 人の不良達。３ (ページ24)

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Story 120 ページ24

あれから早足で歩く(人1)と舞に３人が追いつく形で５人で廊下を歩いている

舞「あーあ。荒れてんねぇ」

桜「でも確かにイラつきますわよね…」

凜華「天然であれはズルいよねぇ…」

穂花「…」

さっきから俯いたまま話さない穂花

(人1)「穂花大丈夫かよ？」

穂花「…ぇ…？」

(人1)「なんも喋んねぇし…」

穂花「…正直…大丈夫じゃないよね…苦笑」

桜「…岸くんは…気づいてるんでしょうか…？」

舞「あの様子じゃ気づいてないだろうねぇ…」

凜華「何より穂花に似てるのが厄介だと思うなぁ…」

(人1)「全然似てねぇよ！パッと見だろ、パッと見！穂花の方が岸くんの隣には合ってる。あんなヤツ相応しくねぇんだよ！」

穂花「…っ…」

舞「え、ちょっ…穂花…？」

静かに泣き出す

穂花「私だけが…好きなのかな…っ…」

桜「え？」

穂花「ほんとは優太…っ…私のことなんか好きじゃないんじゃないのかな…っ…優太モテるから…近くで好きでいる私が可哀想になって、それで…っ…」

(人1)「んな訳ねぇだろ！何言ってんだよ！」

穂花「だって…っ…ぶっちゃけさ…っ…周りから見たら顔が似てればお似合いになる訳でしょ…？だったら私じゃなくても…あの子でも…」

凜華「やめてよ！穂花…っ…！」

穂花「…っ…？」

見上げると凜華も泣いていた

桜「凜華…」

凜華「そんなこと言わないでよ…っ…私、知ってるんだから…っ…穂花がどんだけ岸くんのこと好きか…っ…」

舞「…」

黙って凜華に寄り添って背中をさする

凜華「ずっと見てきて…穂花のこと小さい頃からいっぱい見てきて…っ…穂花以上に岸くんのこと好きな人見たことないもん…っ…絶対そうなんだからぁ…っ…！」

舞「凜華分かったから。もう良いから。」

凜華「…ぅぅっ…ﾋｯｸ…」

優しく言って凜華を抱きしめる舞

舞の胸でしくしくと泣く凜華

穂花「凜華…ありがとう…(ﾆｺｯ」

凜華「ほんとのこと…言っただけだもん…っ…」

(人1)「あの凜華がこんだけ言ってんだ。もうちょっと自信持っても良いんじゃね？(ﾆｺｯ」

穂花「…ぇ…？」

桜「そうですわね。(ﾆｺｯもっと自惚れても罰は当たりませんわ！」

穂花「桜…そうかもね…(ﾆｺｯ頑張ってみようかな…(ﾆｺｯ」

舞「自分に正直にね？じゃないと良いことないよ？笑」

穂花「舞が言うと説得力ある。笑」

舞「何よ、それー笑」

(人1)「んじゃ、今日はもう帰っちゃおうぜｗサボりサボりー笑」