素っ気ない 【 花巻貴大 】

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「 あ〜〜岩泉！！待ってた早くこいつをぶっ飛ばして 」




「 おう 、なにされた 」





「 ちょっと！！何もしてないよ及川さんは！ 」









実は岩泉とのほうが早く友達になってて
去年 、岩泉も同じクラスだった



去年の合唱コンで 私はピアノが弾けるというだけでリーダーにされてしまい 、そしてサブリーダーは投票で岩泉になった




実際 、私はただ弾いてと言われるがまま弾いてただけでリーダーはほぼ岩泉がやってくれたんだけど 、それ以来よく話すように





それで 、及川は岩泉のくっつき虫かよってくらいだったから ついでに話すようになったわけ













「 あれ 、及川 席替えしたんだ 」



「 一番うしろじゃん 」



岩泉と一緒にピンク頭の人とくせっ毛の人が来ていた






「 そうそう！しかも隣は仲良しAちゃん！ 」



その二人に紹介するかのように私に手のひらを向ける












私は立っていた岩泉に目線をあげて







「 え 、仲良しってなに 」



「 知らん 、俺も及川とは仲良しじゃねぇ 」










「 仲良しじゃん！！照れてんの！？ 」













「 及川 、嘘はダメだって〜 」


と 、くせっ毛の人が言う






「 な〜？ 」

と 、今度はピンク頭の人がこちらを見て言った




え 、私？




初対面なのに自然に笑顔でこちらに目線をむけてきた彼に 、すこしびっくりした













「 ！ほんとだよね〜 」


「 及川いい加減にしないと 、テストでカンニングしてたこと皆に言いふらしちゃうよ 」










「 ちょっとそんなことしてないし！！嘘はついちゃダメだって！！」














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