第７３振 精神的疲労困憊←そして彼との再会 ページ29
Aside
ーー長谷部さんに、白檀くんの事で政府に苦情を入れて貰った。もう、駄目です。私の体力は赤ゲージです。一撃喰らったら、終わりです。…その一撃も、今まさに喰らいそうです。
A「…白檀くん、なんの真似ですか??」
今の状況を、説明致します。審神者部屋、２人きり、壁に追いやられ、壁ドン、顎クイ、キス迫られてます。←今此処。
白檀「荷葉さん…」
今日の近侍である行ちゃんは、お手洗いです。…お願い、誰でも良いから来て。キスは、あの人としかしたくないからっ。
伽羅「…見習い、なにをしている」
A「伽羅さん!!」
助けて下さいと訴える。白檀くんをベリッと引き剥がしてくれた。伽羅さん、良い人!!
伽羅「不動が行ってくれと言っていたからな。…来て正解だった」
蔑んだ目で、白檀くんを見ている伽羅さん。…おや、怪しくなってきたぞ??
白檀「もっと蔑んだ目で、俺を見てください!!」←
…おっふ…。亀甲さん並か。←
A「伽羅さん、何処ぞの木に縛り付けて、放置してきて。…なんて厄介なものが増えたの。ついでに、亀甲さんも縛って、置いといたら良いのかも」
…頭が痛いわ。今日の書類は、出来上がったから置いておく。…全く、白檀くんは本当に嫌だわ。
不動「荷葉…。お客さんだ」
A「お客様??そんな予定はなかったのに…。何方??」
不動「…会えばわかる。２人いて、１人は政府の水蓮と言う姉さんだ」
水蓮さんって、私を火蓮さんと会わせてくれたお姉さま!!じゃあ、後１人は??
水蓮「お久し振りです、荷葉様。私の事を覚えておられますか??」
A「勿論。私を火蓮さんの所まで案内してくれた、お姉さまですよね!!…そちらの方は、どうなさったのですか??」
フードを被って居るけれど、私にはわかる。この小宇宙は、あの子のもの。何故、この子が此処に。
水蓮「白檀様を此方で引き取ると共に、荷葉様にはこの方をお願いしたいのです。ーー孤独様です」
A「わかっています。…孤独さん、貴方には本丸があった筈ですが。ーーまさか…」
水蓮「…お恥ずかしい話、そのまさかなのです。孤独様の本丸は、見習いに乗っ取られてしまいました」
A「…そうですか。こんちゃん、行ちゃん」
こんちゃんと行ちゃんを呼ぶ。水蓮さんはなにかわからず、首を傾げるだけ。
A「こんちゃん、孤独さんの本丸の場所、知っているかしら??」
何故私がこんな事を聞くか。貴女ならわかるかしら??
第７４振 怖い←キレてる…んだよね??(大和守side)→←第７２振 女神←まさにそう言うしかないな(三日月side)
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作者名：葦原 さくら | 作成日時：2018年4月13日 9時
