私、トリップしました２【刀剣乱舞】 (ページ20)

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第６４振迎えに来たのは←火蓮様とその上司(こんのすけside) ページ20

こんのすけside

ーー車の中で、上司からお叱りを受けている火蓮様。この上司と言うのも、A様の本丸に娘を送り付けた張本人でもあります。…A様が、お怒りにならなければ良いのですが。

A「お迎え頂き、ありがとうございます。このような色欲(よく)の強い見習い(むすめ)を、２度とこの本丸に送って下さいますな」

良い笑顔で見習いを差し出す、A様。やはり、怒っておいででしたか。父親はそれを聞き、顔を真っ赤にする。…似た者親子ですな。

「家の娘を愚弄するか!!審神者風情が!!」

火蓮「そっその言い方は!!」

火蓮様が上司を止めに入るが、それを静かにA様がお止めになられた。

A「火蓮さん。ーーこれだから、人間は塵芥だと言われるのです。私が、審神者風情??此処を黒本丸にしていたのは、其処の小娘と同じ色欲(よく)を持った女の為でしょう??それを少しばかり戻したからと言って、小娘を見習いとして送る親も親なら、自分の色欲(よく)の為に男士を使おうと考える子も子ね『全くもってその通りでございます』…死の神(タナトス)」

まっまさか、死を司る神様のお声が!?親子には聞こえていないようで、２人は目をぱちくりとさせていらっしゃる。私を含め、火蓮様や刀剣様、A様にしか聞こえていない模様。

「塵芥が、このお方になんたる言葉使い。ーー死をもって償うが良い」

急に現れたのは、銀髪に修道服を着て、額には五芒星が書かれている男性。その男性が、A様に跪く。

A「静まりなさい、タナトス。その身体で、此処で無茶はなりません。貴方もです、眠りの神(ヒュプノス)」

次に現れたのは、金髪に修道服を着た男性。この男性にも、額に五芒星が書かれている。この方も、A様に跪いた。何故このような所に。

「心得ております。このお方の仰る通りだ、タナトス。…ですが、永遠に覚める事のない眠りに着かすのは、良いかと思われます」

A「それは名案ですが。貴方たち、封印されたのではなかったのですか??」

封印!?では、私たちが見ているこのお２人は、一体…。

ヒュプノス「貴女様への忠誠の賜物でしょうか。抉じ開けて参りました」

タナトス「…さて、其処の人間。我等に手を下させるか、お前が連れて帰るか。選べ」

“このお方を侮辱するならば、容赦はしない”。そう殺気を放つお２人。やはり、神の殺気はただの殺気とは違う。親子は２人の神に、震え上がっていた。