第５１振 夜空←私と星座 ページ7
Aside
ーー夜になると、縁側に座り空を見上げる。今見えているのは、蟹座・獅子座・乙女座。夏には、天秤座・蠍座・射手座。秋には、山羊座・水瓶座・魚座。冬には、牡羊座・牡牛座・双子座が見える。
A「
今はもう、懐かしい想い出。
加州「夜風はまだ、冷えるから。なにか羽織らないと、身体に毒だよ??それに、お肌の敵だからね」
そう言い、私に上着を掛けてくれた清光。
A「清光って、私が弱ってる時に必ず来てくれてるね。なんでわかっちゃうのかな??」
加州「それはね、Aを見てるからわかるんだよ。三日月も気付いてる。他にも気付いてる刀剣は、居るんじゃないかな??短刀たちも、なにも言わないけど心配してる。…皆、Aが大好きだから」
私も、皆が大好き。…くよくよしたから、皆に心配掛けちゃってるし。
A「清光、一緒に寝ても良い??」
今はどうしても、１人になりたくない。
加州「良いよ。俺の部屋だと、安定と同室だけど。Aの部屋で寝る??」
A「清光たちの部屋で良いよ??」
清光に手を引かれ、部屋に向かう。
加州「安定はもう寝ちゃってるみたいだから、静かにね。…ほら、布団入って??」
清光と同じ布団に入り、向かい合う。…暖かい。清光の体温が心地良い。
加州「おやすみ、A。良い夢を見てね」
A「おやすみなさい、清光。貴方も良い夢が見られますように」
そう言い、互いに目を閉じた。…朝起きたら、この気持ちは収まっているだろうと思いながら。
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作者名：葦原 さくら | 作成日時：2018年4月13日 9時
