第43振 お風呂2←遭遇してしまいました(一期side) ページ47
一期side
ーー見て、しまいました。これは、不可抗力と言うものでして。荷葉殿が入っているのがわかっていれば、こんな事には…。…鶴丸殿には、後でお覚悟ですな。←
一期「荷葉殿、申し訳ございませんでした!!」
A「いえ…。私も、不注意だったから。…これは、入浴中のルームプレートでも作るかな」
土下座し、謝る私。それを寛大な心で許して下さった、荷葉殿。流石は女神。ゴホン…お風呂上がりに博多と相談した所、お風呂を作る余裕はないと言われてしまった荷葉殿。
博多「風呂作るよりは、かなり安く済むばい!!」
との事。るーむぷれーと…ですか。わかる物なら、なんでも良いのではないでしょうか。そんな事を思っていたら、荷葉殿が徐に口を開いた。
A「一期さん、私の裸は忘れて下さい。あんなものを見せてしまって、此方こそゴメンなさい」
一期「いえ、此方が悪いのですから…」
…荷葉殿の裸を、忘れる事が出来ようか??いや、
鶴丸「俺は、忘れんがな」←
そう言い切った、鶴丸殿。…馬鹿ですか、貴方は。そのような事を言ったら、荷葉殿が怒るとわかって居るでしょう。
A「…忘れてくれなきゃ、鶴さんの事…嫌いになっちゃうから」
鶴丸「…………」
ぁ、鶴丸殿の魂が抜けた。ご愁傷さまです、鶴丸殿。
鶴丸「忘れるから、嫌いになるとか言わんでくれ!!」
しがみ付く鶴丸殿に、嘘ですよと微笑む荷葉殿。…私にも、微笑みかけて頂きたい。
A「一期さん、濡れたままですね。私が乾かしてあげますね」
微笑みかけて頂きたいとは思っておりましたが、荷葉殿は予想を遥かに越えておられる。私の返答を待たず、どらいやーを取りだし、私の髪を乾かしてくれる。
一期「荷葉殿、貴女にこのような事をして頂く訳には…」
A「一期さんはお兄さんだから、甘えたり出来ないでしょ??変わりに、私が少しだけ甘やかします。…まぁ、私の方が甘える回数は多いと思うけど」
と、悪戯っ子のような顔を見せていた。たまに見せる子供っぽい笑み。私はそれさえも、愛しく思う。
一期「荷葉殿、お慕い申し上げております」
A「なにか言った??風音で聞こえないんだけど…」
今は、このままで良いのです。まだ気付いて頂かなくとも。私は、満足しておりますから。
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作者名:葦原 さくら | 作成日時:2018年2月11日 21時