第38振 僕とあの人←貴女はなにを望む??(小夜side) ページ42
小夜side
ーーお昼、縁側で兄様に貰った柿を食べていた。少しすると、お茶をお盆に乗せてやって来た荷葉さん。…僕に、なにか用事??
A「小夜くん、隣に座っても良い??」
小夜「…どうぞ」
嬉しそうに微笑み、隣に座る。…それからは、無言。僕も話さないけど、彼女も話さない。…お互いに無言を貫いている。そんな時、先に沈黙を破ったのは、荷葉さんだった。
A「小夜くん、お兄さんたちとどう??仲良くやってる??」
小夜「はい…。あの時は、兄様たちを治してくれて、ありがとう」
首を振る荷葉さん。当たり前だと、当然の事をしたまでだと。そう言ってくれた。
A「小夜くん、他の短刀たちを誘って一緒に遊ばない??私、今剣くんに誘われてるの。小夜くんと一緒に、どうかなって」
それで、僕を探して居たんだ。でも、柿を食べてるから、お茶まで用意して…。…誘いに来てくれるとは、正直思わなかった。兄様を治して貰って以来、あまり接点はなかったから。
鶴丸「こんな所に居たのか」
鶴丸さんまで、呼びに。…一緒にするの??
A「小夜くん、行こう??」
他にも誘いたい人が居たら、誘っても良いよ。…僕と手を繋ぎながら、そう言った。
小夜「兄様たちを、誘ってみても良い??」
A「勿論!!江雪さんと、宗三さんね。お2人は非番の筈だし。お部屋かな??」
首を傾げながら考える荷葉さん。…皆が、荷葉さんを好きになる気持ち、少しわかるかもしれない。可愛いから。
鶴丸「俺が行ってこよう。2人は先に、皆の所に行っててくれ」
A「わかった。小夜くん、先に行こうか。鶴さん、参加してくれそうな方たちもついでに、声掛けてみて。岩融さんは…畑か。小夜くん、畑に寄っても良いかな??今剣くんが喜びそうだから、岩融さんに声掛けてくね。一期さんは何処だったかな…」
畑に向かう。岩融さんが居て、事を伝えると、終わってから来るって言ってくれた。一緒に、小狐丸さんも居たから、荷葉さんは彼も誘っていた。賑やかになりそう。
小夜「…色んな人が集まりますね」
A「そうだね。楽しみだよ、本当に。長谷部さんも誘おうかな??あっでも、宗三さんと言い合いはされたくないし。…後で声掛けようかな。長曽根さんと、蜂須賀さんもだし。片方誘うと片方が可哀想だし。うー…」
悩んでる荷葉さん。悩んでる内容も可愛い。僕はこのまま、弟みたいな関係で居れたら、それだけで幸せなのかもしれない。
第39振 男士さんたちと遊ぼ!!←ふあっ!? ※ちょっとピンク色→←第37振 アタシと審神者←可愛い子だね(次郎side)
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作者名:葦原 さくら | 作成日時:2018年2月11日 21時