第０３振 三条と対面←中々面白き女子よな(三日月side) ページ5
三日月side
ーー俺さいど…とな??いや、気にせずに進めよう。審神者として来たと言う人の子。審神者名を荷葉と言った。なかなかに面白き者よ。霊力があるのかと問うて来たのだからな。その溢れんばかりの霊力を持ちながら、なんとも…。
三日月「これ、荷葉。お主、その溢れんばかりの霊力を持ちながらなにを言う」
寝言は寝て申せと言うと、今度は彼方が驚いた顔をする。
A「えぇっ!?私みたいな一般人に霊力なんて…!!…あるんですか??」
未だに信じられないと言いたそうな顔をする、荷葉。信じられぬのは、此方の方だ。
三日月「これからお主を三条の部屋へ連れて行く。呉々も、下手な事はするでないぞ。その時は、命の保証はないからな」
そう言うと顔が真っ青になった。先程とは真逆の色だ。それに、表情がころころ変わる。今(前)の主では見れぬな。アレ(扱いでよいか)は、もう人ではも主でもないからの。
A「はひ…」
三日月「…っ……」
返事の仕方がこれとは。笑いそうになったわ。それよりも、三条の部屋へ急がねば。俺の後ろをとてとてと付いてくる。まるで子供のようだな。そう考えながらも、部屋に着いた。
A「うわっぷ!!…三日月様、急に止まらな…。此処ですか??…此処から、痛いって聞こえます。それも、複数。皆、怪我ですか??」
驚いた。皆、声を出したくとも出せぬと言うのに。それが聞こえるとは。
三日月「そうだ。中に入るぞ」
「ーー止まれ、三日月」
俺に刀を向けるのは、小狐丸だった。他の皆は、俺が人の子を連れている事に驚いているようだ。
小狐丸「何故この部屋に人の子を連れてきた!!」
三日月「お主等の怪我を治して貰う為よ」
アレにされた事を思うと、皆の言いたい事もわからなくはない。
A「あの、お話は終わりましたか??出来れば、早く傷を見せて頂けますでしょうか??えっと、小狐丸様…でしたか??貴方が一番、怪我が酷いですよね??それ以外の方も、中傷に近い軽傷は負っているように見受けられますが…」
ほう…良く見ている。
小狐丸「っ!?」
A「三日月様も、怪我をしてますよね??見せて頂けますか??」
小狐丸だけではなく、俺の怪我まで見抜くとは。鈍感な娘ではないのか…。いや、鈍感は鈍感か。この殺気に堪えられているのだからな。
A「こんちゃん」
こんのすけ「はい。お呼びでしょうか、荷葉様」
A「怪我の治し方を教えて」
…其処からなのか??…はぁ…。
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作者名：葦原 さくら | 作成日時：2018年2月11日 21時
