第02振 初期刀??←おじいちゃんだって ページ4
Aside
ーー現在進行形で、刀を突き付けられてます。Aです。審神者名は、神様たちに呼んで貰うけど、心の中で話している時は此方の方が良い。…なに言ってるんだろう??
A「政府とか言う所から来ました。此処の審神者を、追い出すように言われております。…物は相談なのですが、私をその審神者の居る所へ連れていって貰えないでしょうか??」
「…俺が人の子の言う通りにすると思うか??」
A「ぁ、ないですね。ゴメンなさい、その怖い物を仕舞ってください。お願いします」
「はぁ…」
おう??ため息、とな??
「お主、名はなんと申す」
A「名前ですか??えっと、…真名は駄目だって聞いてるので審神者名の事ですね。荷葉です」
「荷葉…。平安時代に使われて居た、薫物の名か??人の子よ、何ゆえその名にした」
A「…好きなんです。この荷葉の香りが。それで、この名前にしようと思いまして…。…あれ、何故薫物の名前だと気付いたのですか??」
私に刀を突き付けて居た男士様は刀を仕舞い、自分は平安時代に作られた刀だと教えてくれた。振り返ると、物凄く綺麗な男士様が。…見惚れてしまうのは、仕方ないと思う。彼はーー三日月宗近と名乗ってくれた。
A「三日月様ですね。…えっと、なにか…??」
三日月「審神者になる前、初期刀を選ぶ筈だが。…初期刀はどうした。まさか、折ったのではあるまいな??」
三日月様の目付きが鋭い。しかも殺気…だと思われるのが皮膚にピリピリと突き刺さる。
A「確かに最初、選ぶように言われてたんですけど。声が聞こえて来たんです。助けを求めるような声を。それを言ったら、選ぶ前に此処に連れて来られたので。選ぶ余地なかったですね。…三日月様、私の初期刀になりませんか??」
三日月「…ほう。俺になにかするつもりか??夜伽か??暴力か??無理な遠征か??」
A「よっ夜伽!?そっそんな事、神様と出来る訳ないじゃないですか!!…人とだって…」
私の顔は、確実に真っ赤だろう。…仕方ないじゃない。…うーっ。
三日月「気に入った…。俺を初期刀にしておけ。お主に頼みがある。…仲間を治してくれ」
A「はっはい!!怪我をされてるのですか??」
三日月「重傷に近い中傷を負っている。治してくれるか??」
A「三日月様、つかぬ事をお尋ねします。ーー私に霊力ってありますか??」
そう尋ねた時の三日月様の顔は、かなり驚いていた。ぇ、聞いちゃ駄目な奴だった??うそーん。
第03振 三条と対面←中々面白き女子よな(三日月side)→←第01振 ブラック本丸←ナニソレ
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作者名:葦原 さくら | 作成日時:2018年2月11日 21時