第２２振 恥ずかしいから!!←なんとかして下さい ページ25
Aside
ーー三日月様が離してくれません。…誰かに見られたらどうするんですか!!此処、廊下ですよ??…ん??あれは…乱様??え??此方見た??えっ、目が合った??嘘でしょ??
乱「ーー…………」
A「…………」
乱「♡♡」
いやいやいや、助けてよ、乱様!!いや、確かにこう言う事してたら、声を掛け辛いのかもしれないけど。←ハートマーク飛ばしながら行くとか。
A「三日月様、乱様に見られました。離して下さい」
三日月「善いではないか。ーーA…」
A「三日月さ…んっ…」
首筋に吸い付かれた。…まさか??
A「三日月様、まさか…」
三日月「なに、俺の印をな」
三日月様を突き飛ばし、吸い付かれた所を手で抑える。多分、顔は真っ赤だろう。
A「みっ三日月様の、馬鹿っ!!」
それだけ言い、その場から離れた。
三日月「ーーあのような顔をされるとは、思わなんだ。…本気になってしまうぞ、A…」
等と言われている事など、私は知るよしもなかった。三日月様と別れた私は、皆の所には恥ずかしくて行けずうろうろしていた。どうしたものか。
A「…これ、絶対見えるよね…。髪、おろせば見えない…かな??いやでも、いつもポニーテールしてるのに、変に思われるかな??」
頭を抱える。部屋に戻りたくないし、こんちゃんを呼んで皆に先に食べて貰うように伝えに行って貰った。他人の部屋は勝手に入る訳にはいかないから、手入れ部屋にコソッと入る。よっ妖精さんが見える。私が入ってきた事に驚いて居たけど、唇に人差し指を当てて、シーッてするとわかってくれたようだ。可愛い。三角座りしてたら眠気が来て、そのまま寝てしまった。
A「…んぅ…??」
とれだけ寝てしまっただろうか。夕餉も食べずに。肩になにかが掛かっている。…誰かの内番服であるジャージ。一体、誰が掛けてくれたんだろう??廊下に出ると、一期様が居て驚いた。これ、一期様のだったんだ。
A「ありがとうございます、一期様。上着を掛けて頂いて」
一期「いえ。荷葉殿、どうしてこのような所にいらしたのですか??」
それに…、と続ける一期様。首筋に付いているの、見られた!?慌てて隠すけど、遅いかな。
一期「誰に付けられたのかは、聞きますまい。光忠殿からの言伝てです。お腹すいたら、温めて食べてね。との事です」
光忠様…お母さんと呼びたくなるじゃない。そう思って居たら、一期様は私の頭を撫で、戻って行った。…お兄ちゃん、イケメンね。
第２３振 主殿と私の心←答えは其処にあった(一期side)→←第２１振 書類整理←終わる気配なし
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作者名：葦原 さくら | 作成日時：2018年2月11日 21時
