第１７振 面談３←真名を教えるよ ページ20
Aside
ーー太鼓鐘様を治し、疲れたけれども加州様の元へ。伽羅様と光忠様(と呼ぶように言われた)と別れ、新選組の方たちの部屋に向かう。途中から感じる…この黒い靄は、なんなの??
A「…お３方、この黒い靄はなんですか??身も心も凍るような冷たさを感じます」
三日月「これは…。不味いぞ、荷葉。先程、闇落ちの話をしたな??正確には、加州はまだ落ちてはおらなんだ。呪具等を先代が使っているかはわからぬが…。今、落ちようとしているのやもしれぬ…」
そんな!!…けれど、この黒い靄。昔を思い出す。
A「三日月様、耳を貸して頂けますか??」
私に耳を傾けてくれる、三日月様。私は三日月様にそっと話す。
A「ーー私の真名は、Aと言います」
三日月「っ!?」
三日月様の目が見開いた。まぁ、驚くのも無理はないだろう。
A「私が１人で、中に入ります。後の事はお任せします」
長谷部「荷葉様お１人では、危険かと」
鶴丸「俺たちの内、誰か連れてくべきだ」
そうは言われても。誰も連れて入るつもりはなかったから。
A「お話をするだけですから。私になにかあっても、誰も責めないで下さい。こんちゃん」
こんのすけ「お呼びでしょうか、荷葉様」
A「三日月様と加州様に決めたから。後の事は、任せるわね。私が呼ぶまで、誰も入らないようにお願いします」
障子を開き、中に入る。刀を握り締め、光のない瞳で此方を見る男の子。彼が、加州清光様。なんと言う黒いオーラか。あの方と重なって、見えてしまう。…あの方は、黒い
A「貴方が、加州清光様ですね」
周りに倒れているのは、加州様の仲間だろう。…怪我しているけれど、死んではいない。気を失っているだけのようだ。１人、動いた。その方の元へ行ってみる。
A「大丈夫ですか??今、治しますから」
「僕の事は後で良いから。…清光を、助けて…」
A「貴方の声でしたか。貴方のお名前をお聞きしても??」
「大和守安定。沖田くんの刀なんだ」
新選組の、それも沖田さんの刀!!…これはなんとしても、元に戻さなくては…。
A「必ず、助けてみせます。大和守様、動けますか??」
彼に肩を貸し、廊下にいる３人の元へ。他にも、和泉守兼定様と堀川国広様、長曽根虎徹様を３人に託す。…頑張って、助けてみせますよ。
第１８振 面談４←誰かの声が聞こえる(加州side)→←第１６振 面談２←会えないのは何故??
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作者名：葦原 さくら | 作成日時：2018年2月11日 21時
