黄×紫 ✿ ページ8
紫side
紫「…あ、おかえり淳子。遅くまでおつかれさま、んっ、」
淳子が急に覆いかぶさっきて、唇を奪われる。
すぐに淳子の下がぬるりと口の中に入り込んでくる。
ちゅう、ちゅ、くちゅ、
いやらしい音と、私の呼吸音だけが部屋に響く。
紫「っは、ま、って、」
今日の淳子、なんか変。
急に離れていったかと思えば、手を引かれて寝室に連れていかれる。
もしかして、この子これからするつもりじゃないやろな?
まぁ、私はええんやけど。
でも、淳子の話も聞いてあげたい。
ベッドに突き飛ばされて、また淳子が覆いかぶさってくる。
…ん?冷たい。
ぽた、ぽた、と頬になにかの液体が落ちてくる。
もしかして、涙?
紫「っ、淳子、淳子、まって。」
少し強引に淳子を引き話せば、案の定淳子は泣いてて。
紫「…な、どうしたん。」
黄「はまちゃんは、わたしの、はまちゃ、ぐす、」
紫「うん、私は淳子のやで?」
黄「わたし、わたしっ、かっこよくなんかない、かわいくもない、」
紫「そんなことない。淳子はかっこいいし、可愛いよ。私はどんな淳子でも大好きやで?」
黄「っ、うぅ、はまちゃ、」
紫「いっぱい我慢して、無理して、しんどくなっちゃった?」
そう聞いてあげれば、こくり、と小さく頷いてくれる。
淳子は、いつもクール。を、演じてるほんまは無邪気でかわいい女の子。
職場ではちゃんとせな、クールで頼れる人にならな、っていつも頑張ってる。
淳子は頑張り屋さん。やから、すぐ無理しちゃうし、こうやって爆発することも少なくない。
そんな淳子を慰めて、癒して、元気づけてあげるのが私の仕事。
身体を起こして両手を広げれば、控えめに抱きついてくる。
そんな淳子の背中をゆっくりさすりながら、落ち着くまで声をかけ続ける。
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作者名:葡萄 | 作成日時:2023年2月5日 12時