赤×緑 ページ10
先生パロディ
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緑side
赤「かーみちゃん！」
今は授業中で比較的静かな校内に佇む、俺の仕事場の保健室に、今日もまたそんな元気な声が響き渡る。
緑「…またですか、どうしたんですか重岡先生。サボりですか？」
あの人は、数学担当の重岡先生。
最近よく保健室に遊びに来る。
病人ちゃうんやし、用はないはずなんやけど。
緑「というかいつもノックして下さいって言ってるやないですか。体調崩して寝てる生徒とか居たらどうするんです？」
赤「それはちゃんと把握してるから大丈夫！むー、神ちゃんほんまツンデレなんやからぁ！神ちゃんは俺が遊びに来て嬉しくないん？」
わはは、と歯をいっぱいに見せて笑いかけてくる。
無視や無視、今は仕事中なんやし。
赤「もう、また無視やん。ほんま神ちゃんツンデレなんやから〜。」
緑「というか、重岡先生授業は？」
赤「今の時間は無いねん。愛しの神ちゃんに会いに来てんで？」
なんて語尾にハートが付いてるんじゃないかってくらい甘い声でそう言うてくる。
緑「やめてください、仕事中ですよ。」
赤「なんて言いながらも嬉しいくせに〜？」
緑「嬉しくなんてないです。」
赤「ふふ、神ちゃん顔赤いで？」
緑「かっ、からかわないでください、！」
嬉しくない、と言ったら嘘になる。
でも、認めたくない。
緑「というか、保健室は元気な人が来るところじゃありません。体調悪いわけじゃないでしょう？」
赤「あー…俺、病気かもしれんねん。」
緑「へ、？」
いつもあんなに元気な重岡先生が、病気、？
そんな深刻そうな顔して、いつもウザイくらい眩しい笑顔でにこにこしてるのに。
もしかして、治らない病気とか、？
もうどうしようもないとか、そういう…
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作者名：葡萄 | 作成日時：2022年10月9日 12時
