青×黄 ページ49
黄side
黄「流星。構って。」
なんて、言えたらいいのに。
さっきからずーっとパソコンや台本と睨めっこしてる流星。
最近、ずっとこんな感じ。忙しそうやねん。
やから、十分に構ってもらえてもない。
ほんまは、ほんまは寂しいねん。
でも、流星は年下やし。
こんなおじさんに構ってって、寂しいって言われても、きっと困るだけ。
言葉に出すなんて、そんなの恥ずかしすぎて。
「流星 寂しいです、かまって欲しいです」
なんて紙に書いてみる。
…これを渡したら、気付いてくれるやろうか？
とんとん、と肩を叩いて、そっと紙を渡す。
黙ってまじまじとその紙を見つめてる流星。
仕事の邪魔、してしまったな。
青「淳太、」
黄「っ流星、ごめん、邪魔したよな、なんでもないから、」
青「邪魔ちゃうよ。」
流星の、落ち着いた低い声。
その声で、名前呼んでもらいたい。色んな言葉、掛けてもらいたい。
真っ黒な目で、じ、と見つめられる。
青「ほら、おいで？」
黄「や、大丈夫、」
青「そうなん？」
黄「流星、仕事中やから。我慢する。」
青「我慢せんくてもええんやで？ほら、ぎゅーせんの？」
黄「っ、」
流星の、仕事の邪魔になるのに。そんなこと言われたら、ぎゅーしてもらいたくなるやん。
結局、素直に抱きしめてもらう俺。
黄「仕事の邪魔してごめん、」
青「もう。そんな謝らんといてぇや。それに俺も丁度淳太充電したいと思ってたし。」
ただ抱きしめられてるだけかと思いきや、するすると服の中に流星の手が忍び込んでくる。
こいつ、やっぱり性 欲お化けや。
もう、どんだけやったら気が済むねん、昨日だってやったばっかりやろ。
なんて思いもあったけど、俺だって流星と気持ちいいことしたいのは事実。
邪魔な思いはさよならして、素直に流星に身体を預けた。
Fin．
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作者名：葡萄 | 作成日時：2022年10月9日 12時
