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そして次の日。
目が覚めると、寝る前は俺の腕の中にいたはずのしげが、ベッドの端っこにいる。
桃「んもう、そんなそっち行ったら落ちちゃうで。」
なんてしげをこちらに抱き寄せ、ようとしたけどしげの身体はぴくりとも動かん。
え？寝てる？起きてる？
桃「しげ？風邪ひくで？」
身体を起こしてしげの顔を覗きこめば、真っ赤になってるしげの顔。
俺が見てるのがバレた瞬間、顔を隠してしまった。
桃「しげ？しーげ？」
そう声をかけても、無視。
なんやねん、今日はいつにも増してツンツンしてるな。
桃「なぁしげ、寂しかったん？今日は俺を独り占めするんじゃないん？なぁ？」
桃「なぁしげ、っいたぁ！叩くことないやんか！」
しげにパンチされた。油断してたわ。
桃「なぁしげ、出てきてや。俺寂しい。」
なんて声をかければ、少しの沈黙の後、しげがゆっくりと布団から出てきた。
髪の毛はぼさぼさ、顔は真っ赤。
あぁもう、可愛ええなぁ。
桃「…おいで。」
そう両手を広げれば、思いっきり頭をぶんぶんと横に振るしげ。
いやいや、そんな拒否せんくてもええやん。
しげから来てくれへんのなら、俺から行くしかないか。
赤「…わっ、！」
桃「捕まえたー！」
しげが油断してる隙にしげに飛びついて、そのまま素直にしげは俺の腕の中へ。
桃「んー！」
赤「っ、はなせ、ばかこたき！」
桃「バカでいいですよー。」
赤「んー！あほこたき！」
桃「あほでもいいですよー。」
赤「んもーー！！！」
可愛い可愛い俺のしげ。
一生俺が独り占めしてやる。
Fin．
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作者名：葡萄 | 作成日時：2022年10月9日 12時
