愛情至上主義 1 (ページ27)

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黄「ん、ねむ…」

「ん、眠いなぁ。よし、寝よっか。はい、お水飲んで？」

黄「のませて…」

「えぇ、自分で…いや、飲ませてあげるわ。特別な？」

自分で飲めるやろ、って言おうと思ったけどそんな言葉は飲みこんで。

いいこと思いついたから。さ？

淳太に飲ませる為の水を口に含んで。

淳太の唇に自分の唇を押し付けて、淳太の口の中に水を移す。

こく、こくと淳太が飲み込む音が聞こえてくる。

黄「ぷはっ、はぁ、へへ、」

へへ、と最高に可愛い笑顔をこっちに向けてきて。

黄「もっかい、ちゅーして、」

「あっ、あかん！ちゅーとかはまた明日！」

淳太が今疲れてるってのも、眠いってのも分かってる。

でも、ほんまに淳太を抱きたくなってしまって。

淳太はもう眠いんやから、明日だって出来るから明日絶対抱こう、って自分に言い聞かせてなんとか落ち着かせる。

今にもソファで寝てしまいそうな淳太を抱えて。

あれ、もしかしてこの子もう寝てる？

そっとベッドに降ろして布団をかけてあげれば、なぁー、と甘ったるい声で呼ばれて。

黄「おねがい、おやすみのちゅーだけ、して…」

ああもう、この人は…！

「…ちゅーだけ、やからな。」

そっと触れるだけのキスを交わせば、またふにゃんと笑う淳太。

「ん、おやすみ。愛してんで。」

黄「おれもあいしてる、おやすみ、＿＿。」

Fin．