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重岡先生に、過去の自分の恋愛について全部話した。
おかしな経験ばっかりしてきてるから、引かれるんじゃないかって初めは怖かったけど。
重岡先生が真剣な顔で、でも優しい声で相槌を打ちながら聞いてくれるもんやから、話しやすかったし。
まだ誰にも言うたことがなかった、辛かったとかっていう弱音も、なぜか重岡先生になら言えた。
緑「…ってことがあって。それから好きになることに抵抗があるんです。」
赤「ほっか…ほなこれからも俺猛アプローチしてくからな！神ちゃん覚悟しといて？」
緑「はい？だから、もう俺は人を好きにならないって、」
赤「俺は神ちゃん幸せにする自身あるから！俺のこと好きになって、俺と付き合って過去のこと全部忘れさせてあげる。やから、覚悟しといてな？神ちゃんもしんどくなるくらい俺が好きにさせるから！」
赤「神ちゃん覚悟しといてやー！！」
なんて言いながら保健室を出ていく重岡先生。
ほんと、あの人はよく分からへんわ…
というか、俺もうちょっと重岡先生のこと好きになっちゃってる気がするんやけど。
いやいや、気がするだけや。気の所為気の所為。
だって重岡先生も俺も普通に男やで？
これはきっと気の迷いや。
よくあるやん、優しくされて俺もしかして好きなんか？って勘違いすること。
きっとそれや。うん、絶対それ…
それから重岡先生には、毎日のようにいろんな方法で告白されて。
時にはメールで。時には手紙で。
しかも何回か生徒の怪我の手当してる時に言うてこようとしてん。
その時はさすがに言われる前に断ったけどな？
でも重岡先生は告白するだけじゃなくて、毎日楽しそうに色んなことを話に来てくれる。
めちゃくちゃ楽しそうに話すもんやから、俺も楽しくなってくるねん。
告白はまだ受け入れられへんけど、重岡先生とお話するのはほんまに楽しい。
こんな時間がずっと続けばええのに、なんて俺は叶わんことをずっと願ってた。
ほんまに重岡先生のことを好きになって、告白にOKして付き合えば幸せになれるんやないか。
なんて思うようになってきて。
俺は重岡先生のこと、好きになってるんやろうか。
俺にはもうよく分からへん。
それに心の整理もついてない。
俺はどうしたいんやろう。もうよく分からへんくなってきた…
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作者名：葡萄 | 作成日時：2022年10月9日 12時
