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「さかしたくんっ、」
俺はいつの間にか、坂下くんの名前を呼んでいた。
何度か繰り返し呼べば、気付いてくれて。
振り向いていいか俺に許可を取ってから、振り向いてこちらへ来てくれた。
坂下くんがしゃがんでくれて目が合う。
『どうしたんですか、出ないですか?』
「っ、うんち、うんちでてくれなくてっ、」
坂下くんを見るだけで、何故か涙が溢れてくる。
『泣かないでください。大丈夫ですよ、ゆーっくりでいいんですから。八京さんのペースで頑張ってください。』
なんて、俺の涙を拭って頭をぽんぽんと撫でてくれる坂下くん。
立ち上がってまたさっき立っていたところへ戻ろうとする坂下くんの服の裾を掴む。
『どうしました?』
「っ、えっと、お願いがあって、」
『はい、なんでも聞きますよ。』
「その、手、握っててくれないか、」
『え、そばに居てもいいんですか?』
「その方が、出るかもしれない、から、」
『分かりました。じゃあ、一緒にうーんってしましょっか、八京さん。』
また俺に目線を合わせて、にこっと微笑んでくれた坂下くん。
目の前に坂下くんの手が差し出されて、そっと手を乗せればぎゅっと握ってもらえた。
『出そうですか?出なさそうなら1回休憩してもいいですし、薬とかそういうのもありましたけど。』
「大丈夫、すぐ、そこまできてるっ、」
『じゃ、頑張りましょう。』
坂下くんの手をぎゅ、と握って息み始めれば、坂下くんも俺の手を少し強く握ってくれる。
ぐぐ、と大きなものが降りてくる感覚。
全部、坂下くんの前でしましまうのか。
「っ、ぁ、出る、出るっ、!」
『いいですよ、全部出してスッキリしましょう?』
にちにちと音を立てて、ごつごつしたものが外へ出ていく。
全部、坂下くんに見られている。
俺のだらしない顔も、息んでいる顔も、出してる物も。
本来ならほぼ人に見せることのない俺を坂下くんに見られているのに、何故か、嫌な気はしない。
「っは、ふ、っん、」
ずるん、とそれまで咥えていたものが抜けて、ぱくぱくと呼吸をするように動いてる俺の穴。
『お、出ましたね。偉いですね、八京さん。』
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兎ノ助 - 死ネタいいなー。もっと書いて…グロとか…もっと… (3月19日 21時) (レス) @page26 id: 0423cd7255 (このIDを非表示/違反報告)
なか/葡萄(プロフ) - Fujitanatsuki14さん» 気付かせて下さりありがとうございました、良かったです🥹わわっありがとうございます😭😭 (2023年3月21日 18時) (レス) id: 48fba755c2 (このIDを非表示/違反報告)
Fujitanatsuki14(プロフ) - なか/葡萄さん» ありがとうございますみやすくなりました✨主さんのお話大好きです (2023年3月21日 7時) (レス) id: a50b61fb57 (このIDを非表示/違反報告)
なか/葡萄(プロフ) - Fujitanatsuki14さん» コメントありがとうございます、目次訂正致しました。まだ分かりにくいところがありましたら具体的に教えていただけると嬉しいです。 (2023年3月20日 13時) (レス) id: 48fba755c2 (このIDを非表示/違反報告)
なか/葡萄(プロフ) - 由真さん» 分かりました!リクエストありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (2023年3月20日 13時) (レス) id: 48fba755c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なか | 作成日時:2022年9月18日 12時