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緑「お腹、痛かったんか。」
赤「っ、ゔぅ、ぐす、」
黄「ほらほら、泣かんの。とりあえず場所移動しよう。」
緑「立てそう?歩ける?」
赤「っ、動いたら、でる、」
黄「出ても大丈夫やから、とりあえず廊下まで頑張れるか?」
体調悪いことをあんまり周りに知られたくない俺を気遣って無理におんぶしたり支えたりせえへんの、ほんまに有難い。
少し緩んでしまったおしりの穴をぎゅっと閉めて、何とか立ち上がって部屋を出る。
黄「よし、よく頑張ったな。」
赤「も、むり、」
もうその場から1歩も動けそうになくて、淳太におんぶしてもらってトイレに連れて行ってもらう。
こんな遅い時間に、お腹の調子良くなるまでトイレにひとりぼっちはちょっと心細いな、なんて思ってたら、2人とも良くなるまでそばに居てくれるって。
わざわざ下着は新しいのを買ってきてくれて、ズボンは淳太が貸してくれた。
ほんま、申し訳ない。
体調悪いからやろうか、すぐに涙が溢れてくる。
泣くな俺。泣いても迷惑かかるだけやねんから。
赤「ぐす、」
緑「ん、どうしたん?他どっかしんどい?」
赤「や、ごめんっ、」
謝りながら泣いてしまう俺の頭を撫でたり手を握ってくれたりしてくれる2人。
そんなに優しくされたら、涙止まらへんやん。
30分くらいトイレにこもってたんやろうか。
お腹の痛みがだいぶ良くなってきたから、とりあえず今のうちに帰ることに。
荷物を取りに楽屋へ戻れば、もちろんあとの4人はもう居なかった。
でもその代わり、温かくして寝るんやで、とか、お大事にな、ってメッセージが送られてきてた。
お腹痛かったのバレてたのはちょっと恥ずかしいけど、でも、心がすごく温かくなる。
赤「かみちゃん、じゅんた、ごめんほんまに、」
緑「そんなそんな、謝らんくてええんよ?」
黄「しげ、ごめんやなくて?」
赤「…ありがと。」
そう言えば、ふわっと温かい笑みを向けてくれる2人。
2人が居てくれて、ほんま助かった。
そばに居てくれた2人も、気付いてたのにそっとしておいてくれた4人も。
優しくてあったかくて、ほんまに素敵な人たちやな、と改めて感じた一日やった。
Fin.
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兎ノ助 - 死ネタいいなー。もっと書いて…グロとか…もっと… (3月19日 21時) (レス) @page26 id: 0423cd7255 (このIDを非表示/違反報告)
なか/葡萄(プロフ) - Fujitanatsuki14さん» 気付かせて下さりありがとうございました、良かったです🥹わわっありがとうございます😭😭 (2023年3月21日 18時) (レス) id: 48fba755c2 (このIDを非表示/違反報告)
Fujitanatsuki14(プロフ) - なか/葡萄さん» ありがとうございますみやすくなりました✨主さんのお話大好きです (2023年3月21日 7時) (レス) id: a50b61fb57 (このIDを非表示/違反報告)
なか/葡萄(プロフ) - Fujitanatsuki14さん» コメントありがとうございます、目次訂正致しました。まだ分かりにくいところがありましたら具体的に教えていただけると嬉しいです。 (2023年3月20日 13時) (レス) id: 48fba755c2 (このIDを非表示/違反報告)
なか/葡萄(プロフ) - 由真さん» 分かりました!リクエストありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (2023年3月20日 13時) (レス) id: 48fba755c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なか | 作成日時:2022年9月18日 12時