ライムグリーンのトリトリコ＿ .〈 Yabu.K 〉

▽ ページ35

in『 っ…怒っちゃ、、やだぁっ…、。 』

hk『 っ、、ごめんなさ…、。 』


…何回目だっけこれ。



コイツらが来た初日もこんな感じ。

初日からケイを泣かせてしまった。
ヒカルを怯えさせてしまった。


それから、もう2週間も経つというのに
俺はヒカルを怯えさせてしまっているし、
ケイを泣かせてしまっている。

しかも、毎日だ。


こっちは家事を全てやってもらっている身なのに、
流石に、本当に申し訳なく思う。




「 …ケイ、、ごめんな…キツい言い方で… 」


in『 っぅうん……やぶは、悪くない…、。 』

お前は…ケイはどこまで俺に忠実なんだ…

嫌なら嫌って、怖いなら怖いって
言ってくれよ…。



『 ヒカルも…毎回 怖いよな…ごめん、。 』

hk『 っ… 』


ヒカルもヒカルだ。
きっと、そんなことないって意味で
頭を左右に振っているんだろうな。



なんだ、俺。

ホント、自己中で最悪な奴じゃん。




独り身の俺を、毎日怒る俺を、
2人は毎日側でサポートしてくれてるのに。


「 ケイ、ヒカル。 」


いつもありがとう、お疲れ様

って意味と、

これからも何もできない俺のサポートよろしく

って意味を込めて


ヒカルとケイを抱きしめた。



『『 や、やぶ、？ 』』


っふはっ…お前ら双子かよ。


「 ほんと、可愛いヤツら… 」


いつも2人でくっついて

洗濯したり、

料理したり、

かわりばんこで肩揉んでくれるしね。





「 ヒカル、煮込みスープ作ってくれたんだよね？
俺、お腹すいたから食べたいな… 」

hk『 食べてくれるのっ…？ 』

「 おう。夕飯食べよう。ヒカルお願いしていい？ 」

hk『 わかったっ！！ 』

「 その間ケイは、肩揉んでもらってもいい？
残った仕事したいけど肩こり酷いから… 」

in『 うんっ！頑張るぅっ！！ 』



家政婦…というかメイドさん…というか

とにかく俺に従順な彼ら。


仕事頑張ってきてクタクタな夜くらい

がっつり家事なりなんなり

全て任せてたって良いよね…？


俺、家事なんも出来ねえし、





それに、







こんな可愛い奴ら、他所に起きたくねえもん。









･






Fin.

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