二 ページ31
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するりと、ふわりふわりと動く尻尾の付け根を信長が撫でるとぞくぞく、とした感覚が全身を襲い、ため息が漏れてしまう。
「はぁう…っ…」
「さっきまでの威勢はどうした?」
「そこはっ…駄目にゃんだ……よっ!!」
尻尾を掴みぎゅっと握り、信長から離れる。
Aの反応は信長は好きだ。面白く、構いたくなるものである。
だが、Aはもはや違うものに夢中になっていた。
信長が後ろで結んでいる髪の結い紐をじぃっと見つめていた。ちらちらと揺れるのが気になって仕方が無いのだ。
「っ……ぅ」
「なんだ?」
とうとうAは耐えきれなくなって、信長に飛び掛り信長を押し倒してまで結紐を手に入れたかったのだ。そして、紐は手に入ったのだが、信長の髪はパサリと長い髪が畳の上に落ちる。
「ご、ごめん信長っ」
一風変わった雰囲気の信長に、焦るAとは他所に信長は満足したか、と真顔で言う。なんだか申し訳なさでいっぱいになるAだが、信長はAを身体の上に乗せたまま半身を起こす。そしてまたどこから出したのか結紐で髪を結び直すのだ。
だが、そこでまたAの手が出る。
「猫の性には逆らえないか?」
「っ…そうじゃにゃいんだ。その、まだそのままで…その…いつもと違うから……その髪型もす、…す、すすすきだからまだ…見たい」
「ほう、俺に命令するのか。まあよい、貴様にしては十分な誘い文句だ。」
「…え?」
(名前を)瞬く間に押し倒し、膝を立てさせ股を開く。騒ぎ出すAに信長は囁くのだった。
「春の猫は情が湧く時期よ。どのような反応か楽しみよのA」
「お前俺の身体にしか興味ないだろ…!!」
「いや、お前の全てを愛してる」
恥ずかしめも感じることなく淡々とそんな口説きを言ってしまうのはAにとってなれることの無い幸せである。
「にゃぁぁもう!早く抱けよ!!くそ!!」
それからしばらく、単純な織田信長さんは邪魔だと結んでいた髪もAが近くに来たらすぐに解くようになったとかなんとか。
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猫好きな莉愛さんリクエストの
「主くんが猫化したら〜」というお話でした。
私猫派なんですよね…家の猫の名前ちくわ、ていう名前にしてるんですけどそれは本当に可愛いんです以上です。お次もお楽しみに!
リクエストありがとうでございました。
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らのみぃ*@元むいちゃこ - はい!全裸で待ってます!(((やめろ (2020年11月15日 22時) (レス) id: bccfaf932b (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - むいちゃこさん» 返答遅れて申し訳ありません!!リクエスト了解致しました!時間かけるとは思いますが、気ままに待っていただけたら嬉しいです。 (2020年11月15日 1時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
らのみぃ*@元むいちゃこ - 肉の塊で吹きましたwww名前変えました!←どうでも良すぎて草 作者様にちょっとでも話しかけたかったなんて言えない、、、、。 (2020年10月15日 22時) (レス) id: eb7dbd103e (このIDを非表示/違反報告)
むいちゃこ - リクエストでーす!夢主くんの構ってちゃんと夢主くんのなんというか一日もうただひたすら信長に愛される的なのが見たいです! (2020年10月9日 23時) (レス) id: eb7dbd103e (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣@変態(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます笑 (2019年2月16日 11時) (レス) id: c160c5901c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時:2018年7月29日 10時