三二 ページ32
※オリジナル入ります。(歴史とは違うということです。)
「A様、…!」
「…?信行殿、どうかなされたか?」
信行殿は戦装束を着ていた。戦に行くのか、それとも城に戻るか。
「私は…兄上のようにはなれないのでしょうか…」
信長ね…。
「では信行殿は何故、信長にこだわるのか?
信長とは違った良いところが、長所があるではないか。私は、少なからず信行殿の味方でもあるぞ」
「…!!ありがとうございます。A様。では…!」
俺に、いつもとは違う笑顔で去って行った信行殿。
あとから聞いた話では…信行殿がおさめている東部で何者かにより村に火が放たれているようで、一揆ではないらしい。
全てはここから始まっていた。いや、本当の始まりは俺か。
信行殿の謀反
そして
稲生の戦いは。
確かに俺の言葉で信行殿の心は動き始めていた。
俺の余計な優しさは、いつの間にか信行殿の心を蝕んでいた。
いや。もしかしたら、ただ歴史の歯車は順調に進んだ、それだけかもしれない。
______________________________
「信行様の軍が鉄砲隊にやられたらしい」
「結構な被害も出て、近隣の村は全て焼けたんだ」
「こりゃ、デカい反乱になるな…」
信行殿の軍が随分とやられたらしい。信行殿こそは無事だったものの。
なんでも、この反乱は北の清洲や岩倉、織田筆頭家老林秀貞が用意したんだとか。自らの主に牙を向けたか。
「…はぁ、複雑なもんだ。歴史は分かってても、その時の状況なんて分かるわけもねぇからなぁ…」
「そういえば、先生。最近あの、くノ一さん見ませんけど」
「ああ、花果のことか。あいつならたまにしか戻ってこねーよ。人を集めてるからな。つか、会ったことあったか?」
「先生と話してるのたまに見かけます」
そういうことね。
「それより、大丈夫かな…」
「信行さんですか?」
「そうそう。無事とは聞いたが、珍しく気が立ってんじゃねーかって」
また、信行殿は陣を構えてるらしいし、明日の夜明けには戦が始まるだろう。
信長も援軍出すとか言ってたし、あんまり被害でねぇといいな。
※稲生原⇨いのうばら
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愛之助(プロフ) - 安奈さん» その件は存じております、「乱」と記されていたこともあったので初期は乱丸としていますご了承ください。指摘が多かったので、後編の方では蘭丸に変更しました。ご心配ありがとうございます。 (2月21日 19時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
安奈(プロフ) - 森蘭丸のらんは花の蘭だったはずです。ご確認下さい。 (2月21日 19時) (レス) @page17 id: dd0f887606 (このIDを非表示/違反報告)
萩野千紗@別垢(プロフ) - うふふ…腐腐腐…尊い…腐腐腐腐腐… (2月10日 21時) (レス) @page37 id: 3c14d32f91 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - あっ文の構成とか何までクソ好きです……オリジナル作品でこんなに良い作品初めて出会いました有難うございます(土下座) (1月21日 17時) (レス) id: 006bd7f18c (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 容音さん» 自分のプロフ見てみたら、通知出来ていないですかね…?説明が下手で申し訳ないです! (2021年5月17日 0時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/10edaabbfe1/
作成日時:2018年6月26日 14時