【完結】【BL】俺はあの有名な方から寵愛を受けている。(白目)【名前変換オリジナル】

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寝てた奴も起き出して、生徒の態度に嬉しくなり話も進んだ。


「信長は女の名前とか色々、書き残していたらしいが正室である帰蝶のことは全くと言っていいほど何も残していなかった。子もいない。
なんでだろうな？俺は三つ仮説を立てた。
一つ、離縁。
子が出来なかったから、美濃へ返した。
二つ、死去。
何も残っていないなら、早くに亡くなったと考えて。



三つ、そもそも女ではない」


すると、ある女子はキャー！と言いだして、男子はうえっとしていた。そういうのはダメだぞ男子。世の中、それを認めるつーのも必要だ。


「女じゃなかったら興味も持たないし、子も出来ないだろう。
だが、この三つの中で一つはほぼあり得ないというのが、離縁だ。
もし、信長が不仲や子が出来ないことを理由に美濃へ返したら蝮はどうなるか。同盟は破棄。攻められないとは言えない。信長でもそれくらいわかってるだろう。


まぁ、結局そんなこたァ本人達しか知らねぇ。あくまで仮説だ。結果、帰蝶は謎だらけ」


おおー！！と感嘆している生徒達。
やっぱ、こういう顔見ると嬉しくなるよなぁ。


「時間だ。ほら、授業終わるぞ」


号令と同時にチャイムが鳴り、生徒が元気よく''ありがとうございました''と口にする。これを聞いて俺はよし、明日も頑張るか。と1日の授業を終わる。

だが、俺にこの時代での明日は来なかった。

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今日は仕事もあまりなかったからすぐに帰られて上機嫌。まさか、部活終わった6時には帰ることが出来るとは何年振りだったか。夏になってまだまだ、空は明るい。

歩いていると、ウチの学校の部活帰りの一人の女子生徒が俺の横を通り過ぎ、横断歩道へ走って行った。信号は青。心配ない、と思っていたが信号が点滅を始めた。遠くには明らかに止まる気配がないトラック。
まずい、俺は必死になって走った。女子生徒はトラッククラクションに立ち止まってしまった。


「止まるなッ！！危ないッ！！」


突き飛ばす暇もなく、俺は女子生徒を抱き、全力で護った。


「えっ？先生っ…」

視界が高速で動き、俺の身体は飛ばされた。全身に痛みがきて、視界が悪い。生徒は…どうなった…？そう思って、あたりを見ると足や腕に少しの擦り傷、頭から血を流す生徒を見つけた。目は閉じて。


守れなかったかもしれない。俺は、悔やんでこの世界を去った。

四→←二

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