23話 ページ24
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Aは赤ペンを持って一帯を丸で囲んだ
孤児院は森林に包まれている
爆発物などを使われたら逃げ場が無く燃える
「ここ周辺への直接的攻撃は無し」
さらに孤児院を囲み直接的な攻撃を封じる
「銃火器など火の類いも一切無しです」
森が燃えてしまえば孤児院にいる人達は
逃げ場を失い死を待つのみとなってしまうのだ
グ「その見返りは何だ?」
グルッペンはAの目を見る
見返り無しで交渉など馬鹿げている
そう言いた気な目が冷静にAを捉えた
「この交渉に応じて頂けるなら」
Aは一幕置く、目が迷いに揺らいだ
これを言っても後悔しないか
それを自分の中でよく考えているのだ
だがAはすぐにその目を見返す
数秒間で決意が固まったらしい、とても潔い
「この命、貴方に賭けます」
グ「…ほう」
グルッペンはにやっと口角を上げる
命を賭ける、つまり仲間になるということだ
グルッペンを見つめる目は相変わらず濁り
奥深い闇が広がっているが迷いは無い様に感じる
「お願いします、大切な場所なんです」
ショ「お願いします」
Aが頭を下げるとショッピも一緒に下げる
ショッピもこの孤児院で育ったから
Aの気持ちは痛いほどわかっていた
グ「…わかった、この交渉受けよう」
「ありがとうございます!!」
Aは満面の笑みでグルッペンの手を握った
これで後悔はない、孤児院が助かるなら良い
自分が育った大切な場所を失わずに済んだのだ
Aの喜びようは半端じゃなかった
グ「そうだ、ナイフを返そう」
グルッペンは地図を片付けたあとナイフを持つ
そしてそのナイフをAに手渡した
「あ、」
孤児院を出るときに貰った大切なナイフだった
自爆テロをしに来た日、グルッペンに投げた
グ「大切な物なんだろう?」
「はい、ありがとうございます」
ナイフを受け取りほっ、と安堵の息を着いた
このナイフが気がかりだった
もう捨てられたんだと半ば諦めていた
グルッペンはこのナイフを保管していて
Aの目が覚めた時返そうと思っていたのだ
返せて良かったとグルッペンも微笑む
グ「なら直ぐにでも開戦しようじゃないか!」
急にスイッチが入ったのかグルッペンは
トントンに向かってそう言いキラキラした目を
向けながらすぐさま指令を出すよう命じた
グ「3日もかからないだろう!」
グルッペンの言葉にAは頷いた
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なんとなく(プロフ) - 琥珀糖さん» コメントありがとうございます。わざわざ教えて頂いて申し訳ないです…教えて頂いたサイトに確認して参ります。 (5月2日 20時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - なんとなくさん» 匿名R様とらう様ではなくすみせん。以前私も別サイトで同じような作品を見かけたことがありまして…。多分お二人様と同じものだとは思いますが…。プリ小説の、yukiさんという方の、「こんにちは、自爆テロしに来ました」だと思います。 (5月1日 22時) (レス) id: cf2e70fb38 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - 匿名R様、らう様コメントありがとうございます。返信が遅れてすみません、現在自分は他のサイトでは活動しておらず宜しければそのサイト名を教えて頂けると助かります。 (2023年4月12日 18時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
らう - 突然で申し訳ないんですけど、他のサイトにもこのような作品があるんですけど、主さん他のサイトでも活動していらっしゃるんですか? (2022年10月13日 15時) (レス) @page5 id: d093ea2b94 (このIDを非表示/違反報告)
匿名R - 初めまして、突然すみませんが別サイトにて似たような作品がありましたが、主様は別サイトでも活動などしておられますか…? (2022年4月25日 19時) (レス) @page3 id: 368b9c4177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんとなく | 作成日時:2019年12月15日 17時