５８話 ページ11
．
それから2時間ほど車を走らせただろうか
ゾムさんのもうすぐ着くぞ〜という呑気な声が
聞こえてきてダウンしていた先輩達が起き上がる
「ウルフ、もうすぐ着くって」
眠っているウルフに声をかけると
うっすらと目を開き小さく頷いて起き上がった
「まだ気分悪い？」
ウ「…いや、だいぶ楽になった」
そう言っているがまだ顔色が悪い
今日の任務大丈夫なんやろうか…？
もうすぐ着くと言ってから数分程で停車した
先輩「降りるぞ」
先輩達はそう声をかけると扉を開けて降りていく
まだフラフラしているウルフを支えながら
先輩達の後を追いかけ下車した
車をおりると一面草木で囲まれており
私の実家があるド田舎を思い出してしまう
車があんなに揺れていたのも舗装されていない
森の中を通ってきたからだと理解した
ゾ「まずD国の基地内に侵入するで」
ゾムさんはそう言うと歩き出す
その後を先輩達と一緒に追っていると
開けた場所に出てそこからよく見える要塞の様な
コンクリートで出来た建物が見えた
ゾムさんは何か無線で話すと茂みから出ていく
え、そんな堂々と出ていくの？
と思っているとゾムさんが手招きして先輩が
そこに駆け寄っていく
私とウルフと慌てて追いかけた
ゾ「裏には警備隊が2名おるらしい」
ゾムさんはマップのようなものを広げて
裏道を指さして警備隊2名がいることを告げる
ゾ「まずはそいつらを片付ける」
ゾムさんは私ともう1人の先輩を指さした
ゾ「よろしくな」
先輩「了解しました」
指さされた先輩が私の名前を呼びナイフを渡す
先輩「よろしくな」
「よろしくお願いします」
どうやら私とこの先輩が警備隊の2名を片付けて
その間にゾムさんと他の人が侵入経路を確保する
そういう作戦らしい
先輩が先陣を切って裏に回っていく
ゾムさんが言った通り2名の人影が確認出来た
それも武器なしで立っている
「武器は確認できませんね」
先輩「そうやな、丸腰なんやろか」
警備隊のくせに丸腰とか、D国はアホなんか？
先輩「ほな行くで」
「はい」
先輩が飛び出し私も後を追う
物陰から飛び出してきた私たちに驚いた
警備隊2名は慌てて無線を取り出すが既に遅く
無線のスイッチを入れる間もなく血の海に沈んだ
先輩「スイッチくらい常に入れとけアホ」
先輩が頬についた返り血を拭って吐き捨てる
確かに、と同感せざるを得なかった
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なんとなく(プロフ) - ひなひなひなひなさん» コメントありがとうございます！番外編の更新も頑張りますのでこれからも宜しくお願い致します！！ (2020年4月20日 14時) (
レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - 最初にリリーちゃんが悪役になりそうとか思ってた自分をぶんなぐり。。たくはないな。本当に面白かったです！ありがとうございました！番外編も楽しみにしてます！ (2020年4月20日 12時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！番外編も新作が落ち着いたら投稿しますのでそちらでもまた楽しんで頂けたら幸いです (2019年12月19日 11時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
koba-koda(プロフ) - 完結おめでとう！すっごい面白かったです！題名と、話の内容が合いすぎて、最後の、「強すぎて困ってます！」ってところで、泣きましたww (2019年12月19日 1時) (レス) id: 32e8ffc3b6 (このIDを非表示/違反報告)
甘糖(プロフ) - 完結おめでとうございます！番外編待ってます！ゆっくり更新してください！ (2019年12月16日 0時) (レス) id: fd61314f8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2019年11月23日 16時
