３７話．余裕 ページ39
．
オ「あの子、リリィちゃんやっけ？」
グ「あぁ、特待生の内の１人だ」
２グループ目終了後の休憩中
客席に座っている幹部達は
先程まで戦っていたリリィを見て満足そうに笑う
オ「結構強いやん」
大「シャオちゃんが追い詰められてたもんね」
負けたものの幹部を追い詰める程の実力者だ
軽々とした身のこなしから
大胆に急所を突いていく意外性しかない戦法
彼女の自由奔放さにシャオロンは手間取っていた
グ「最後はAのいるグループか」
控え室からこちらに向かっている頃だろう
彼女もまた今年の特待生で
実技試験満点合格者として一目置いている人物
エ「ゾムさんのお気に入りの子やね」
ゾ「おう」
どのような戦い方をするのか楽しみだ
ショ「コネシマさん、そろそろ移動っすよ」
コ「せやな、もう行こか」
煙草の火元を灰皿に押し付けて消して
よっこらせ、と立ち上がり上体をぐっと伸ばす
チ「部長、頑張ってくださいよ〜」
コ「任せとけ！」
仲間達に背を押されて嬉しそうにニカッと笑う
グ「コネシマ、油断するなよ」
珍しくグルッペンから忠告されて
一瞬驚いたように目を見開いてすぐ笑顔になった
コ「おう！」
背を向けご機嫌で階段を下りる
するとステージに続く通路の前から
少しだけ怪我しているシャオロンが歩いてきた
コ「シャオロン、おつかれ」
シャ「お、コネシマやん」
労いの言葉をかけると
元気そうな笑みを浮かべ近付いてきて肩を叩く
シャ「このシャオロン様が応援したるわ！」
コ「なんやそれ！」
余程楽しかったのだろう
いつも以上にニコニコ笑顔でふざけた事を言った
シャ「冗談や冗談！まぁがんばれよ！」
コ「せやな、上で応援しとけよー！」
シャオロンに見送られてステージに上がる
コ「おー、やっぱ凄いな」
３６０度、囲まれた客席に感嘆の声を漏らした
コ「(ま、特待生以外は余裕やろうな)」
そんなことを考えていると
向かい側の通路から最後のグループが歩いてくる
コ「(A、あいつか？)」
ゴツイ男達の中にか弱そうな少女が１人だけ
他の奴等の体躯が良いため
余計に華奢に見えてとても特待生とは思えない
コ「(どれだけのもんかお手並み拝見やな)」
コネシマは余裕そうな表情でAを見た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1535人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なんとなく(プロフ) - なくろさん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、訂正前の文章は全て削除してしまいデータが残っていないんです。前作の拙いものでも褒めて頂けて凄く嬉しいです！次作を訂正する時には新しく作成し直そうと思っておりますので宜しくお願い致します (2022年2月21日 13時) (
レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
なくろ - 強すぎて困ってます、前作から読ませて頂いていたのですが、改正番も面白くて楽しんでます！前作も本当に大好きだったので、迷惑でなければ前作もまた読みたいです、データがもしあればでいいのですがよければ…！ 改正番本当面白いです！これからも頑張ってください！ (2022年1月19日 22時) (レス) id: 3abef81a30 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - あいまいアインさん» コメントありがとうございます！一番最初に投稿したのもあって文章が拙く、どうしても書き直したかったので…面白いと言って頂けて嬉しいです！続編もそのうち改訂します。 (2021年5月1日 20時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
あいまいアイン(プロフ) - 久々に見たら内容がすごい変わっていましたが、とても面白かったです！体調に気をつけて頑張ってください！ (2021年5月1日 17時) (レス) id: cc2cd4c541 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なんとなく
| 作成日時：2019年11月15日 11時
