２３話．入場 ページ25
．
それから数十分程して幹部達は
式場準備をしなければならないことを思い出した
食堂の時計を見て気付き、慌ただしく席を立つ
ショ「遅れたらトントンさんに怒られますよ」
チ「それは勘弁やな」
食器を使用済みの所に置いて
別れを告げその場から退散しようとしたのだが
ゾムはくるりと振り返り、こちらに駆け寄った
ゾ「また後でな」
「はい」
一度だけ頭を撫でて仲間達の背中を追う
シャ「リリィ！また一緒にご飯食べよなー！」
リ「はぁ〜い！！」
大きく手を振りながら食堂を出て行った
リ「最高だった、我が生涯に一片の悔い無し」
「それは大袈裟すぎじゃない？」
そう言って笑っているが
内心、幹部達と仲良くなれた事はかなり嬉しい
権力者と親睦を深めるなんてメリットだらけだ
しかもゾムの対応からして
既にお気に入りといっても過言ではない、はず
「(仲良くしておいて損は無いし)」
味方が多いのは良いことだ
リ「ねぇ、わたし達もそろそろ会場行く？」
「そうしよっか」
食器を重ねて片付け、食堂を出ると
本館１階にある入隊式の会場へと向かっていく
「見て見て、入り口のところめっちゃ人居る」
リ「ほんとだ、みんな早いねぇ〜」
入り口付近には新兵が整列していて
全員集合しているかどうか一般兵が確認していた
２人はこそこそと人混みに紛れて後方に並ぶ
A達の名前を呼ばれると
しっかり最後尾から大きな声で返事をしておいた
一般兵「それでは今から入場します」
全員が揃っていることを会場内に伝え
中から準備完了の合図が出ると扉の施錠が解ける
司会「新兵入場、盛大な拍手でお迎え下さい」
割れんばかりの拍手と
多数の楽器によって壮大に奏でられる軍歌
会場の照明を浴びて自然と背筋が伸びる
リ「A、あっち見て」
一歩後ろを歩くリリィに肩をつつかれ
言われた通り指差す方向を見れば幹部達がいた
幹部席にスーツ姿で座っている
リ「スーツ姿とかレアじゃーん、やばーい！」
「ちょっと、声でかいよ」
興奮気味のリリィに容赦なく叩かれ
喧しい声量を注意して再び幹部席の方を見ると
リ「あ、手ぇ振ってくれてるよ！」
「ほんとや」
数名の幹部がこちらに手を振っている
控えめに手を振り返して
座席に移動すると着席のひと声で腰を下ろした
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なんとなく(プロフ) - なくろさん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、訂正前の文章は全て削除してしまいデータが残っていないんです。前作の拙いものでも褒めて頂けて凄く嬉しいです！次作を訂正する時には新しく作成し直そうと思っておりますので宜しくお願い致します (2022年2月21日 13時) (
レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
なくろ - 強すぎて困ってます、前作から読ませて頂いていたのですが、改正番も面白くて楽しんでます！前作も本当に大好きだったので、迷惑でなければ前作もまた読みたいです、データがもしあればでいいのですがよければ…！ 改正番本当面白いです！これからも頑張ってください！ (2022年1月19日 22時) (レス) id: 3abef81a30 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - あいまいアインさん» コメントありがとうございます！一番最初に投稿したのもあって文章が拙く、どうしても書き直したかったので…面白いと言って頂けて嬉しいです！続編もそのうち改訂します。 (2021年5月1日 20時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
あいまいアイン(プロフ) - 久々に見たら内容がすごい変わっていましたが、とても面白かったです！体調に気をつけて頑張ってください！ (2021年5月1日 17時) (レス) id: cc2cd4c541 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2019年11月15日 11時
