原因不明な病気 ページ6
双子の兄弟を出産し、ようやく落ち着いてきた歩美と読は看護師に「医師が言いたいことがありますので診断室に向かってください」と告げられ2人は診断室に向かった
診断室には男性の医師がいた、男性の医師は「まずはこちらにお座りください」と目の前にある2つのイスに手で指した
2人は「はい」と頷きイスに座ったが、この時、嫌な予感を感じた
「奥さんと旦那さん、先程 誕生した兄の以心さんについて話していきます」
医師の言葉に歩美は「以心は元気ですよね!?」と強めの口調で言った
それに気付いた読は彼女に「落ち着いて……」と宥めたが歩美は納得はしなかった
「まず以心は元気なのは間違いありません、だけど…以心は産まれた時、鳴き声をあげてはいなかったですだけどちゃんと呼吸はしています、"鳴き声"だけがなかったです」
「え……」
2人は言葉を失った
「声が出ない原因は不明 私も様々な患者を治療したが、今までこんなことは一度もなかったです しかも病気にはかからない曲擬がこのような声が出なくなるのも初めてです」
「治せる方法はありますか?」
読は医師に質問した
「分かりません、呼吸器官が正常で喋ることが出来ない病気は今まで例がありません」
医師の言葉に歩美は泣き出してしまった、読も目に涙が溜まっていて今にも漏れそうな状態だったで「分かりました」と言うしかなかった
「私もやれるところまで治療方法を探します、すみませんでした」
医師は深く頭を下げたが…2人の心は崩れかけていた
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