レックウザ捕獲計画1 ページ46
NO視点
アメ「…………」
薄暗い簡易的な家具が置かれた広い部屋にアメリがいる
その姿は先程のロープできつく縛られておらず
擦れても跡が付きにくそうな足錠がつけられていた
アメ「………んっ、あれ?何やってたんだっけ?
って、何か足に付いてるし!?」
アメリはボーッとした目で薄暗い部屋の中
手探りで探そうとしていたが足錠のおかげか
今の状況を瞬時に察せれた
アメ「手だけで探すか………んー、何もないなー」
アメ「あっ、ここだけあったかい!ちょっと、暖まろうっと」
??「私の手を暖かいなんて……嬉しいですね」
アメ「うひゃぁーーー!!?いてっ!?」
目の前から人の声が聞こえ、瞬く間に跳び上がるアメリ
その拍子に後ろへ下がっていたので、コンクリートの
壁に頭が直撃してしまったのだ
??「大丈夫ですか?早く氷水を持ってきますね」
アメ「あぁいや大丈夫です
お気になさらず……あ、貴方は?」
薄暗い中アメリは目の前にいる者が誰か
分からないのか普通な態度で接している
??「出会っていた気がしますが……」
アメ「そうなんですか!?薄暗くて良く見えなくて」
??「ですが、名前は言ってなかったので
紹介しますね。私はスピネルといいます」
アメ「私はアメリです、よろしくお願いします
まさか、助けてもらって下さるなんて
出会って早々ありがとうございます」
スピ「フフッ……感謝してくれて嬉しいですが
暫くは出られないと思いますが」
アメ「もしかして、貴方も捕まってしまったんですか?」
スピ「そういうのでもないんですが
……顔を見れば分かりますかね」
スピネルは足錠が付いていないのかいとも
容易く立ち上がり、奥の方へと歩いていく
スポットライトで一点を集中させているのが
分かるほどアメリを照らした
そこから、靴がなる音がテンポ良く近づいてくるのが分かる
アメ「あっ………貴方は
あの時の……エクスプローラーズ………!?」
そう、そこにいたのは先日の事件
(詳しく知りたい方は3を見てください)で
リコのペンダントとアメリを捕まえようとしていた
張本人が目の前でしゃがみ込みアメリに向かって笑顔でいた
アメリは気の強く、鋭い目をしようとしたがなにせ
この状況下、敵の不敵な笑みは流石に涙目になってしまう
さながら蛇に睨まれる蛙ならぬ『蛇の笑みに涙の蛙』だろう
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作者名：魚介ユッケ | 作成日時：2023年11月27日 6時
