荒野のふたり フリードとキャップ3 ページ22
NO視点
フリ「事情は分かった、アノクサのことは
俺たちに任せてくれ
必ず見つけてみせる……なっ、キャップ」
その言葉にしっかりと反応するキャップ
アノクサの捜索が開始されはや数分
枯れ草にかくれていたアノクサを発見できた
アメ「アノクサ、私達シャインに頼まれて
あなたを探しに来たの!」
シャインという言葉に反応したのか4人の側に転がって行く
然し、タイミングが悪いのか風が吹いてしまい
アノクサは空を舞ってしまった
アメ「待ってーー!!」
アメリが先導してアノクサを追いかけて行った
フリ「キャップ、行けるか!」
キャップがスピードを上げて捕まえようとしたが
何せ体の体重が軽い分方向が変わってしまった
アメ「止まってー!!」
アノクサが曲がるとその後にアメリも曲がった
そこには多くのサイドンがいた
キキィー!
アメ「あっ!ぶな……」
見事間一髪ぶつからずに寸止めブレーキをした
アメリは少し焦りと驚きのサイドン達を
横切ってアノクサを追った
その後も気に引っかかっては飛び、枯れ草達に紛れては転び
散々な結果のまま独走しているアメリは捕まえられない状況
アメ「アノクサ、止まってー!
それか、何処かに引っかかってー!」
広大に広がる砂漠に追う者と転がる者が長らく続いた
アメリも長距離と砂漠の暑さによってバテつついた
目の前がゆらゆら揺れたりと方向感覚が
鈍くなりながらも走り続けていた
アメ「アノ……ク…サ……」
大きな岩石が至るところにある場所に状況は変わって
アノクサのスピードは止まった
然し、限界を迎えたのはアメリの方だった
弱々しい力で腕を伸ばしてアノクサを自身の身まで寄せた
次の瞬間
バシュンッ
ザッザッザッ
何かが飛んで来て絡まった様な感覚と複数人の
足音と共にアメリは目を閉じていった
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作者名：魚介ユッケ | 作成日時：2023年11月27日 6時
